介護の大きな比重を占める、毎日の食事。1日3度の食事を用意するのには、けっこうな時間がかかります。この料理にかかる時間を節約できれば、他のことができるようにもなりますし、何より介護者の負担がグンと軽くなります。すばやくおしいしい料理を作るアイデアを、どんどん取り入れてみてください。
介護食を作る時に、このような調理器具があると便利です。お年寄りにも食べやすいやわらかい料理や、きざみ食・ミキサー食を簡単に作ることができ、重宝します。
●おろし器
少量の野菜をおろすのに便利。
里芋やじゃがいもをすりおろしてスープに入れればとろみがつく
●みそこし器
裏ごしき器より目が粗いので使いやすい。
簡単にマッシュ食を作れる
●圧力鍋
野菜や肉を、短時間でやわらかく煮ることができる
●すり鉢
材料を簡単にすりつぶせる
野菜などを下ごしらえしたら、小分けして冷凍しておきましょう。時間がある時にまとめて作っておくと便利です。ただし、冷凍とはいえあまり長期の保存はよくありません。 1〜2週間を目安に使い切ってください。
市販の缶詰や水煮は、やわらかく加工されています。また冷凍食品や、ミキサー食を食べている方には市販の離乳食も、材料として使うと便利です。
時間のない時は、惣菜や弁当の利用も便利です。市販の惣菜は味付けが濃いことが多いので、薄めに味付けしたおかずを作って組み合わせるとよいでしょう。また、買ってきた状態でそのままだすのではなく、お皿に盛りつけなおすときれいに見えます。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年4月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載