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インターネットでできること・気をつけたいこと

 NTTデータ経営研究所が実施した 「高齢者におけるパソコン・ネットの利用動向に関する調査」によると、60歳以上の方と他の世代の方の間のパソコンリテラシー(パソコンによる情報の使いこなし)には、大きな差がないことが分かりました。また、パソコンを必需品と答えている方が、高齢者にも非常に多いという結果も、この調査で発表されています。  

 パソコンやインターネットは、比較的若い世代のものという見方もありましたが、最近では、それも大きく変わってきているようです。

インターネットでできること

 皆さんはインターネットを、どのように利用していますか?  ここ数年、急速に成長したのが、ネットショップです。支払いはクレジットカードなどを利用し、インターネット上で買い物をする。商品によっては注文したその日に、品物が届くなど、以前では考えられないような便利さを実現しています。店舗や在庫をもたないショップもあり、比較的割安感のある価格で商品を購入できることも魅力です。  

 インターネットのもうひとつの魅力は、面識のない無数の人たちとの「対話」が可能になったことにあります。以前であれば、自分の意見を誰かに伝える方法は限られ、コストも高くつきました。インターネットでは、比較的簡単な登録で、ネット上に自分のホームページ、ブログを開設し、自己表現を展開することができます。また、同じ趣味や意見をもつ人たちと交流できるコミュニティサイトなども数多くあります。

インターネットで気をつけたいこと

 インターネットの便利さの多くは、個人情報を相手に知らせることが前提になって成立しています。このためか、個人情報を利用したネット犯罪が増え続けています。「フィッシング詐欺」などの犯罪はその代表といえるでしょう。  

 また、個人情報の収集自体は合法的なサイトであっても、セキュリティの問題から情報がもれ、不正な目的に使用されてしまう場合もあります。このことは、インターネットを利用する人たちなら誰もが被害者となる可能性がある問題です。

 こうしたトラブルを防ぐためには、安易に暗証番号を教えないことと、情報を得る目的とはいえ、危険なサイトには近づかないようにすることが肝心です。最近では、あらかじめインストールされているソフトによって危険なサイトであると警告が表示される場合があります。こうしたときには、そのサイトにはアクセスしないようにしましょう。

 インターネットは、情報を得るツールである一方、見知らぬ他者とコミュニケーションをとるためのツールでもあります。自分のちょっとした言動が相手や自分を傷つけ、大きなトラブルに発展することもあります。画面の向こう側には、悪意はなくても、自分とは考えの異なる大勢の人たちがいることを常に意識しましょう。相手のことを思いやり、実生活と同じように、節度をもって行動することが大切です。  

 ただ、先ほども述べたとおり、インターネットを利用して、悪意をもって近づいてくる人たちもいるのが現状です。

 「インターネット安全・安心」という警視庁が提供しているサイトでは、ネットトラブルに対処するための情報が掲載されています。いざというときのために、ぜひ役立ててください。

http://www.npa.go.jp/cybersafety/index.html

 

フィッシング詐欺とは…

企業などからメールが送られたようにみせかけ、偽のホームページにアクセスさせて、クレジットカード番号やパスワードなどを入力させ、情報をだまし取ること。これらの情報が、架空請求や預金の引き下ろしに利用されてしまう。 クレジットカード番号やパスワードなどを聞きだそうとするメールに対しては、その企業に問い合わせて確認した方がよい。また、安易にそのような情報を入力しないように気をつけよう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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