介護の知恵袋

認知症のお年寄り

 認知症のお年寄りを介護するのは、一般的に大きな負担となりがちです。介護者の健康を第一に考えることと、認知症について知り、適切な対応を心がけることで、介護の負担を減らすことができます。また、認知症が悪化すると問題行動が増えてしまいますから、おかしいなと思ったら早めに医療機関を受診することが大切です。

お年寄りの気持ちと接し方

 たとえば、食べたばかりなのに「ご飯はまだ?」といわれた場合、どのように答えればよいでしょうか?

 家族の人も慣れていないうちは、お年寄りの間違いを正そうとしてしまいがちです。けれども、それではお年寄りのプライドが傷ついて不安が増し、認知症の症状が悪化してしまうこともあります。お年寄りの話に合わせるようにしましょう。

 

認知症の問題行動

 認知症が進行すると、様々な問題行動が現われることがあります。外を歩き回って迷子になる(徘徊)、幻覚や幻聴、暴力、大便をいじってしまう…。これらの問題行動に対処するのは大変ですが、適切に対応できれば、介護がより楽になります。認知症について知り、問題行動への対応について学んでおくとよいでしょう。

 

介護者の健康が大切

 一般に、認知症のお年寄りの介護は大きな負担となりがちです。よい介護を続けるためには、介護者の健康・生活を第一に考える必要があります。家族でできる限り協力体制を築き、役割を分担するようにしましょう。  

 介護サービスも積極的に利用しましょう。デイケア、ショートステイ、ホームヘルパーといったサービスを利用したり、相談できる相手や友人を探してみてください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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