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むずむず脚症候群

むずむず脚症候群

 夜、脚の表面ではなく、脚の内部に不快感があって、よく眠れない……。脚が、むずむずする・虫がはっているように感じる・熱い・痛い……(人によって表現は様々ですが)脚にこうした不快な症状を感じるようでしたら、「むずむず脚症候群」という病気が原因になっている可能性があります。  

 むずむず脚症候群は、「レストレスレッグス症候群(RLS)」ともよばれ、10年ほど前から日本でも注目されるようになってきました。発症原因など、まだよく分かっていないことも多いのですが、脳で分泌される、神経伝達物質(ドーパミン)が関係しているという説が有力です。ドーパミンの働きに欠かせない鉄分の不足や、体質や遺伝などの原因も指摘されています。

 むずむず脚症候群は、夕方から夜間にかけて症状がでやすいという特徴があるため、脚の不快感だけでなく、不眠につながることもあり、症状のある方をさらに悩ませています。その一方、不眠に悩むあまり市販の睡眠薬に安易に頼ると、症状を悪化させることがあるので注意が必要です。睡眠薬は、担当医と相談のうえ服用してください。

 治療は基本的に、薬物療法が行なわれますが、発症の初期や軽症の方の場合、生活の工夫で症状が改善されることがあります。まず、神経内科や精神科を受診して、正しく対処していきましょう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年8月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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