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3Dテレビ

 3Dという、映像が立体的に見える技術が、映画だけでなく、テレビにも採用され、家庭に普及しはじめました。人間は、左目と右目では、少し異なる映像を見ています。この「視差」によって生まれた映像を脳内でひとつにするときに、空間や物に奥行きや立体感を感じます。

 3Dは、これらのことを人工的に作りだす技術です。右目が見る映像と左目が見る映像を2つのレンズを持ったカメラで撮影し、専用のメガネやフィルターを使って脳で映像を合成し、映像が立体的に見えるようにするのです。

 さて、こうした新しい技術の健康への影響はどうでしょうか?現在のところ、目立って重大な健康被害は報告されていません。ただ、3Dの視聴にあたって一部のメーカーでは、健康面への注意書きを配布するところも現れました。

 それによると、人によっては、知覚の異常、方向感覚の喪失、眼精疲労などの症状が出る場合もあるようです。日本人は、テレビの視聴に比較的多くの時間を費やしています。数年前には、アニメ番組を見ていた子どもたちが体調不良を訴えるといった事例もありました。

 映像による健康への影響は、個人的な差があります。子どもたちの様子に注意し、長時間の視聴を避け、体調不良を感じたらすぐに視聴を中止してください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年10月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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