身体によいといわれる発酵食品にはどんなものがあるでしょう?そして、どんな点ですぐれているか、ご存知ですか?今回は、日本人になじみ深い発酵食品のスグレモノをご紹介します。
発酵とは微生物の力を借りて、食材に含まれるでんぷんや糖、たんばく質などを分解・合成することをいいます。 その結果、もとの食材にはないおいしさを生み出したり、身体に有益な栄養価を高める成分をつくり出してくれます。
例えば牛乳を乳発酵させたチーズや、大豆を発酵させた納豆などは、素材とは違った風味と、いろいろな栄養成分を含んでいます。
そのほかお酒や酢、ヨーグルト、味噌やしょう油、ぬか漬けやパンなども発酵食品です。
これらの発酵食品には乳酸菌、麹菌、酵母菌、酢酸菌、納豆菌などが、かかわっています。
発酵食品には、食材を発酵させることにより、栄養価を高めるのと同時に、消化吸収をしやすくする働きもあります。とても身体にやさしい食品といえるでしょう。
食生活の欧米化、ジャンクフードの過剰摂取などが問題となっている今、発酵食品は健康促進に欠かせません。
酢はクエン酸などの働きにより、疲労回復に効果があります。ヨーグルトやぬか漬けなどに含まれる乳酸菌には整腸作用にすぐれています。また、納豆には血液をきれいにしてくれる酵素が含まれています。
これら発酵食品は、美容にも効果があるといいます。 毎日の食事に、ぜひ発酵食品を取り入れましょう。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2010年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載