紫外線で特に注目されているUVAとUVB。UVAは、皮膚の奥に届き、シワやたるみの原因となります。一方、UVBによって日焼けは起こリ、シミや黒ずみの原因となります。
紫外線の影響による皮膚の老化。これは、「光老化(ひかリろうか)」と呼ばれています。紫外線の浴びすぎは、美容に関する問題だけでなく、皮膚がんの原因ともなるため、しっかりとした予防が必要です。
紫外線対策には、長袖シャツや、ひさしのついた帽子を使用し、肌の露出を控える方法が有効です。そして、顔や手足など、どうしても露出の多くなる箇所には、予防的に、日焼け止めクリームや化粧品を活用します。
これらの商品パッケージで、「PA」「SPF」という表示をご覧になったことはありますか? この表示のある商品には、紫外線をカットする成分が含まれています。PAは、UVAを防ぐ強さを表示しており、「+」の記号が多いほど、その強さが大きいことを表しています。SPFは、UVBを防ぐ強さを表します。数値が大きいほど、その強さは大きくなります。商品購入の際は、これらの表示を参考にするとよいでしょう。
紫外線対策のなかでも、「紫外線の強い時間帯、日時の外出を避ける」というのは有効です。時間帯では、正午前後に紫外線がもっとも強くなります。この時間帯は、日陰を利用したり、なるべく屋内で過ごす工夫をしましょう。
日時に関しては、気象庁からインターネットで、その日の紫外線量予測が発表されます(http://www.jma.go.jp/jp/uv/)。
数値の目安としては、
1〜2 |
安心して戸外で過ごせる。 |
3〜7 |
"出来るだけ"長袖シャツ、日焼け止め、帽子を着用する。 |
8以上 |
日中の外出は出来るだけ控える。"必ず"、長袖シャツ、日焼け止め、帽子を利用する。 |
こうしたサイトを参考に、紫外線量が多い日の外出には、しっかりとした紫外線対策をとりましょう。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年3月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載