介護の知恵袋

デイサービスの利用

 デイサービス(「通所介護」ともよばれる)とは、要支援・要介護の人を対象に、食事、入浴、排泄の支援や、レクリエーション、機能訓練を行なう介護施設サービスのこと。要介護者の場合、どうしても自宅に閉じこもリがちになリ、身体能力がますます衰えてしまいます。そこで、心身状態の維持や向上をはかるため、デイサービスの利用をおすすめします。また、家族の介護による心身の負担を軽減させることができます。


利用者の心身活性化を図る

 65歳以上または40歳〜64歳までの医療保険加入者で、要支援または要介護1〜5の認定を受けている在宅の人が、デイサービスの介護保険適用資格者。原則としてかかった費用(利用費)の1割負担となります。

 また、利用費以外に、食費・入浴費・アクティビティ費などがかかります。

 アクティビティサービスとは、利用者の心身活性化のために、音楽活動や、絵画、書道などの活動を提供するサービスのこと。施設や要介護度によって費用が異なるので、よく調べてから利用しましょう。

 それでも「週に2日」など、通う日数も自分で決められ、介護保険適用者であれば一日千円以下〜数千円で利用できます。

介護する家族の負担を軽減

 このようにデイサービスは、介護を必要とする在宅の高齢者のための福祉サービスです。高齢者はどうしても引きこもりがちになってしまうため、ますます筋力が衰え寝たきりになってしまったり、刺激が少ない生活のために認知症になったりする心配があります。ですから、できれば介護の初期段階からデイサービスを利用すれば、被介護者の社会とのかかわりの維持や、認知症の予防に役立つことになります。

 さらに、自宅からの送迎はもちろん、食事や入浴の世話をしてくれますから、連日の介護で疲れ気味の家族の、負担軽減に役立ちます。要介護者本人とよく相談したうえで、ぜひ、利用してみましょう。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2011年5月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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