介護の知恵袋

お雑煮を安全に

お正月と言えばお雑煮、そう、お餅です。特にお年寄りはお餅が大好き。また一つ新しい年を迎えられたこともうれしいことで、そんなおめでたい気持ちでお雑煮をいただけるのは、とても幸せなことなのですが……。


お餅をのどに詰まらせる事故

お正月の祝膳には欠かせないのがお雑煮です。一家そろっていただき、新しい年を祝います。ところがそのお餅をのどに詰まらせる窒息事故で、毎年多くの死者が出ているのも事実です。 噛み切りにくく粘着力の強いお餅は、飲み込む力が低下しているお年寄りにとっては、ある意味でとても危険な食べ物です。

お餅を食べやすくする工夫

さて、のどに詰まりやすいお餅も、ちょっとした気配りと工夫で、安全で食べやすいお雑煮に変身します。

例えば、棒状になっていて、好みの厚さに切って使うようにできたお餅も売られています。市販の切り餅は、まずレンジで加熱し、包丁やキッチンバサミで食べやすい大きさにカットしてから汁に入れるとよいでしよう。白玉だんごをつくって代用するという方法もありますが、食感の違いに不満を漏らすお年寄りもいます。

メニューとしては、お雑煮のように、汁と一緒に食べられるものがおすすめです。まずひと口汁を飲んでのどを湿らせ、餅が通りやすくしてから食べるようにしてもらいましよう。

お年寄りにも、お餅をおいしく食べてもらって、一緒に新年を祝いたいですね。

 

 

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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