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肩こり対策には、これ

肩こりで病医院を受診するのは、なんとなく気が引ける……という方はいらっしゃいますか?

肩こりの原因は、大きく分けて2つあります。筋肉疲労と病気。病気からくる肩こりには、その原因を特定し、正しく対処することが大切です。

病気が原因

病気が原因で起こる肩こりの特徴は、筋肉の酷使とは関係なく起こることにあります。そして、頭部・背中・胸部・腹痛の痛みが肩こりに伴うこと、また、休養しても症状が改善されず徐々に悪化していくといったことも、特徴にあげられます。

締めつけられるような胸の痛みと同時に左側の背中や肩に強い痛みを感じる。こうした場合、「心筋梗塞」「狭心症」といった心臓の病気からくる肩こりが疑われます。頭部から心臓へと至る神経は、首や肩の周りを通っているため、心臓と肩の痛みが関連するのです。

首の痛みや腕のしびれが肩こりに伴う場合は、「五十肩」や「頚椎椎間板ヘルニア」などの首の病気が、肩こりの原因となっていることが考えられます。その他にも、喉や口の病気、あるいは、精神的ストレスが、肩こりの原因となることもあります。

こうした病気が原因の肩こりには、元々の病気に対する治療が必要です。

肩こりのときは病医院へ

ところで、肩こりのとき、民間療法(鍼灸や指圧など)を利用している方もおられるでしょう。しかし、民間療法においては医療行為が認められておらず、医師による病気の診断が正確に行われないため、肩こりの真の原因が明らかにされないケースがあります。

肩こりがあるときは、症状の程度によらず、まず病医院(おもに整形外科)を受診してください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年1月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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