はつらつ健康ナビ

薬の飲み合わせ

薬の飲み合わせに注意!――という話しをよく聞きます。しかし、このことにあまり注意を払っておられない方もいらっしゃるようです。

正しい方法で薬は服用しないと、薬の成分が効き過ぎたり効かなかったりと、身体に悪影響の出る可能性が高くなります。なぜなのでしょうか?

なぜ、薬の飲み合わせは大切なのか

飲み薬は、胃・腸で消化・吸収され、肝臓で分解・修飾されて全身に運ばれます。これは、食べ物や飲み物と同じです。

肝臓の働きが医師の想定したとおりであれば、病気の治療に対して必要量以上の薬物は安全に調整され、適量の薬効成分が、血液を通して患部に送られて作用します。

ではここで、アルコールと一緒に飲み薬を服用したときのことを考えてみましょう。

アルコールは、肝臓で解毒するのに時間がかかるという特徴があります。アルコールと薬を同時に飲むと、肝臓の働きは制限を受け、飲み薬を分解・修飾する能力は落ちます。このため、想定した程度と異なる薬効成分が体内に送られて薬が効きすぎてしまい、体調不良や、臓器障害の原因となる可能性が生じます。

かかりつけ薬局

果実飲料やカフェイン飲料、牛乳、あるいは食品によっても、飲み薬に悪影響を及ぼす組み合わせがあります。その他にも、食前や食後、間食と、服用する時間が定められている飲み薬は、内臓の働きと薬効のバランスを考えて決められています。薬は、必ず、指示された仕方で服用してください。

もう一つ重要なことは、薬と薬の組み合わせです。複数の病医院を受診し、別々に薬物治療を受けている方は、その旨、医師に伝えてください。さらには、「かかりつけ薬局」をもつことをお勧めします。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年4月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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