入浴は高齢者にとって大きな楽しみですが、とても体力を使います。高齢者の入浴中は、家族など周囲の人が絶えず気をつけてあげる必要があります。
入浴の目的は、身体を清潔にするということです。しかし、皮膚を清潔にする以外にも、気分をさっぱりさせますからストレス解消に役立ち、肉体的にも血液の循環や関節の動きをよくする効果もあります。
疲れさせない程度の入浴は、ぜひ勧めたいものです。
高齢者の入浴中の事故や突然死が増えています。入浴中も、入浴は20分を目安として、時々声をかけてあげましょう。必要なら一人では洗いにくい部分は、介助するようにします。
また、入浴を勧めても、嫌がる場合もあります。そんなときは無理強いせず、少し時間をおいてから、また声をかけてみましょう。入浴は毎日必ずというものではありません。あくまで本人の意志を尊重するようにします。
自宅での入浴が無理な場合、介護専門者による高齢者入浴サービスを利用するとよいでしょう。通所、あるいは入浴車によるものなど、様々です。問い合わせてみてください。
−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載