介護の知恵袋

入浴のすすめ

入浴は高齢者にとって大きな楽しみですが、とても体力を使います。高齢者の入浴中は、家族など周囲の人が絶えず気をつけてあげる必要があります。

入浴で気分もさっぱり

入浴の目的は、身体を清潔にするということです。しかし、皮膚を清潔にする以外にも、気分をさっぱりさせますからストレス解消に役立ち、肉体的にも血液の循環や関節の動きをよくする効果もあります。

疲れさせない程度の入浴は、ぜひ勧めたいものです。

入浴前の注意

  1. 浴室の壁に手すりをつけたり浴室用のシャワーイスを置いたりして、できるだけ身体に負担がかからないようにします。
  2. 寒い季節は特に、脱衣所・浴室とも前もって暖めておきます。
  3. 体温や血圧、脈拍などを測り、異常がないことを確かめます。
  4. 湯温にも注意が必要です。熱めのお湯は負担がかかります。40℃くらい(あるいはそれ以下)の、ややぬるめのお湯にします。

時々声がけをする

高齢者の入浴中の事故や突然死が増えています。入浴中も、入浴は20分を目安として、時々声をかけてあげましょう。必要なら一人では洗いにくい部分は、介助するようにします。

また、入浴を勧めても、嫌がる場合もあります。そんなときは無理強いせず、少し時間をおいてから、また声をかけてみましょう。入浴は毎日必ずというものではありません。あくまで本人の意志を尊重するようにします。

自宅での入浴が無理な場合、介護専門者による高齢者入浴サービスを利用するとよいでしょう。通所、あるいは入浴車によるものなど、様々です。問い合わせてみてください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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