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HACCP

「HACCP」とパッケージに表記されている食品をご覧になったことがあると思います。通常、食品の安全管理は、最終製品の一部を抜き取り検査することで行なわれます。これに対してHACCP(ハサップ)は、食品の製造工程のなかで、食品衛生上、とくに重要とされる工程を常時監視することによって、出荷される製品のすべてに安全管理が行き渡るようにする食品安全管理システムです。

HACCPは、宇宙飛行士が食べる宇宙食の安全性を高めるために開発されました。宇宙開発の技術が、私たちの身近な生活に応用された、その一例といえるでしょう。

HACCPの考え方はご家庭での食中毒対策にも取り入れて実践することができます。 家庭の食品管理では、食材を購入から食後の後始末まで、6つの段階に分け、それぞれの過程で注意すべき点をチェックしていきます。これによって、最終的により安全な食事を摂ることができるのです。

@食材購入時(消費期限を確認し、新鮮な物を購入する)。

A食材の保存時(冷蔵庫に食材を溜め込まない。冷蔵庫内の温度に注意する)。

B調理前(調理前の手洗い、調理道具の清掃)。

C調理時(食材をよく洗う、火を通すものは十分に加熱する)。

D食卓(食べる前に手を洗う)。

E残った食品の整理(飲食に不安を感じる物は処分する)。

宇宙開発で生まれた食の安全の知恵を、ぜひご家庭でも活かしてください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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