介護の知恵袋

安眠のための工夫

高齢者にとって安眠できない日本の夏は、大きく体力を消耗するアブナイ季節。夏の盛りは過ぎたとはいえ、まだまだ厳しい残暑が続きます。しっかり眠る工夫で元気に秋を迎えましょう。

厳しい残暑とのつきあい方

最近では9月に入っても真夏の暑さ、熱帯夜が続きます。水分補給など、まだまだ熱中症対策も必要ですし、高齢者の場合は体温調節機能も低下して暑さを自覚しにくいため、より注意が必要です。

暑さのせいで食欲が落ち、エネルギー不足、ビタミン不足から、この時期は、いわゆる夏バテしてしまうことも考えられます。さっぱりした食べやすいメニューで、なおかつ栄養バランスのよい食事を心がけましょう。

さらに熱帯夜はなかなか安眠・熟睡できず、体力も失われます。

高齢者は我慢強いため、つい、節電、省エネと言われると「我慢しなくては!」と思ってしまい、クーラーの使用を控えたりします。しかし、体調を崩してしまっては元も子もありません。

湿気のないさっぱり布団で眠る

適度なエアコンの使い方を心がけましょう。寝付きにくい夜にはタイマー機能を使い、就眠前後の30分から1時間ほどの間だけクーラーを入れるだけでも違います。

また、暑さで寝苦しい夜は大量の汗をかくため、深夜目が覚めてしまったら、水分を補給し、汗をかいた衣類を着替えると気持ちよく眠れます。対策としては、日中、こまめに布団を干して、じめじめした不快感を取り除きましょう。

また、敷き布団の下に敷くだけで布団の湿気を吸収してくれる「除湿シート」を活用するのもいいですね。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年9月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

トップページへ