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4種混合ワクチン

乳児を対象に行なわれている、ジフテリア・百日咳・破傷風の3種混合ワクチンの接種は、厚生労働省の省令改正により、不活化ポリオワクチンを加えた4種混合ワクチンの接種に変更されました。これは、これまでの生ワクチンを使用したポリオワクチンが、より安全性の高い不活性化ワクチンになったことによるものです。

ポリオウイルスは、後遺症として生涯残る恐れのある麻痺を手足に生じさせるかのうせいがあります。ポリオウイルスの流行は、30年以上日本では起きていませんが、海外では依然として流行している地域があります。国際化が進むなかで、ワクチン接種は必須といえるでしょう。

4種混合ワクチンの接種年齢や接種間隔はこれまでの3種混合ワクチンと同じです。初回の摂取は生後3〜12か月の間に20〜56日の間隔を置いて3回。追加接種は初回接種終了後6か月以上の間隔を置いて、生後12〜18か月の間に1回接種します。

4種混合ワクチンの接種の対象者は、原則として、2012年8月以降に生まれた乳児で、すでに3種混合、あるいはポリオワクチンの接種を行なっている場合は、その摂取スケジュールを継続します。

現在、児童や成人に百日咳の増加が見られます。乳児に感染すると命に関わる危険もあります。生後3か月を過ぎたら、できるだけ早く4種混合ワクチンの接種を受けさせてください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2012年12月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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