介護の知恵袋

安全な口腔ケアのために

口腔ケアは口のなかを清潔に保つために行ないます。口腔ケアがしっかりできていないと、口の中が不衛生な状態になるため、様々な病気の原因になります。とくに高齢者は抵抗力が落ちているため注意が必要です。

できるだけ自分でやるようにする

口のなかは高齢者でなくても不衛生になりやすいものです。口腔ケアをせずにおくと、むし歯になりやすくなるのはもちろん、増殖した雑菌が気管や血管に入り込み、肺炎といった深刻な病気の原因となる場合もあります。また、いつも日のなかを清潔にしていると食べ物もおいしく感じられるはずです。起き上がれるのであれば、できるだけ自分でケアするようにしてください。

綿棒を使って歯肉をマッサージ、「ぶくぶくうがい」を何度もするようにします。

歯だけでなく、歯肉のマッサージや舌の表面もガーゼで拭いて清潔を保つよう意識しましょう。

寝たきりの場合の口腔ケア

寝床でも起き上がって座位になれれば、少量の歯磨き粉をつけた歯ブラシを持たせ、自分で磨いてもらうようにします。襟元にはタオルを巻きましょう。本人が磨き終えたら介助の人がチェックして、磨き残しがあればその部分をきれいにします。

義歯が自分で取り外せない場合は、介助する人が手伝ってあげましょう。

寝たきりの場合は、吸い飲みや深めの膿盆、舌庄子などを用意して、下の絵のように行ないます。起床時、毎食後、就寝前に習慣として行なうのがベスト。生活にけじめがつきます。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2013年6月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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