介護の知恵袋

熱中症に気を付けて

夏は熱中症の季節でもあり、高齢者にとってはとてもつらい季節です。周囲の人が注意して見守る必要があります。熱中症が疑われるときは、必要な措置をとるようにしましょう

訴えがないときが危険

知覚や身体機能が低下している高齢者の場合、熱中症を発症していても自覚症状がとぼしいということがあります。ですから、のどが渇いたという訴えがない、汗をかいていないといっても安心はできません。

熱中症の心配がないと思われる涼しい室内や夜間においても注意が必要です。こうした条件下で高齢者が熱中症になるケースもみられます。

また、高齢者にありがちなことですが、夜間のトイレが心配だからと水分を取らないことは、とても危険です。こまめに水やお茶を与え、水分を補給してもらうようにしましょう。

熱中症が疑われるのは?

熱中症が疑われるのは、頭痛、めまい、吐き気、急に熱が高くなったときです。

熱中症のおそれありと感じたら、すぐに涼しい室内に寝かせ、衣服を脱がせ、身体から熱を放散しやすくします。さらに、うちわや扇風機を使って身体を冷やします。同時に冷たい水を飲ませるようにしてください。塩分も補えるスポーツドリンクでもよいでしょう。

熱中症がひどくなると意識障害が起き、死にいたることもあります。少しでも意識障害があるときは危険な状態です。大至急、救急車を要請してください。

 

−すぐに役立つ暮らしの健康情報−こんにちわ 2013年7月号:メディカル・ライフ教育出版 より転載

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