南東北 2006年2月

トピック
☆NABEホール
「相次いで演奏会や催し」
 総合南東北病院北棟の1階にあるNABEホールは、階段教室式で音響効果も抜群の催し場です。しかも“幻のピアノ”と言われ日本にも40台ぐらいしかない、というベヒシュタインが備えられています。病院関係の学会や研究発表の会場として使われているほか、市民にも開放されています。
 このため、今年に入ってピアノなどのコンサートが相次いで開かれ、市民に親しまれるホールになりつつあります。すでに2月2日(木)に病院ボランティア「紙ふうせん」主催の「ニューイヤー・コンサート」が開かれ、180席が満席となりました。続いて2月13 日(月)午後3時30分から、病院主催による「バレンタイン&マタニティコンサート」が開催され、チェロとピアノのアンサンブル演奏会が訪れた妊婦さんや一般市民を魅了しました。
 このあとも、4月12日(水)午後6時30分からは、フェイシャルセラピストのかづきれいこさんを招いて「リハビリメイク」の講演とメイク実演が行われます。
 
☆歌や連弾などで魅了
「『紙ふうせん』がコンサート」
 総合南東北病院の病院ボランティア「紙ふうせん」では2月2日(木)午後2時から「うたとバイオリンとピアノによる贈り物」と題したニューイヤー・コンサートを病院北棟1階のNABEホールで開催、180人が詰めかけ満席の盛況でした。
 紙ふうせんとしては4回目のコンサートで、この日は早川圭子さん(ソプラノ・二期会会員)、山田邦弘さん(福島大学オーケストラOB)、飯村美恵子さん(飯村ピアノ教室)、柳沼恵さん(めぐみピアノ教室・紙ふうせん会員)の4人が出演しました。初めに早川さんが日本の歌「からたちの花」「ペチカ」など6曲を歌いました。飯村さんがピアノソロで「ノクターン(ショパン)」山田さんがバイオリンソロで「アベマリア」などを披露、柳沼さん・飯村さんの連弾「ラデッキーマーチ」など2曲のあと、世界の歌として早川さんが「乾杯の歌(オペラ椿姫)」など3曲をすばらしい声量で歌い上げました。
 続いて4人が一緒になった“アンサンブル”で「ダッタン人の踊り」「星に願いを」などを演奏、素晴らしいコンサートを繰り広げました。最後に「みんなで歌おう」で会場と一緒になって「見上げてごらん夜の星を」「ふるさと」を歌いました。満席の会場には車椅子の患者様やご家族の姿も多く見られ、「私も介護している一人ですが、久しぶりにいい音楽を聞かせて頂いて、苦労も吹き飛びました」「こんな音楽会を、また開いてください」といった賞賛の声がたくさん聞かれました。
歌とアンサンブルで楽しんだニューイヤーコンサート

 
☆大勢の妊婦さんも
「マタニティコンサート開く」
 総合南東北病院に産科が開設されたのを記念した「バレンタイン&マタニティ・コンサート」が2月13日(月)午後3時30分から北棟1階のNABEホールで開催され、満員の聴衆を魅了しました。
 チェロのレオニード・グルチンさん、ピアノのユリア・レヴさんを招いての演奏会。最初に寺西寧院長があいさつ、演者の紹介があって、さっそく演奏会に入りました。エルガー「愛の挨拶」にはじまり「熊ん蜂の飛行」、サンサーンス「白鳥」イベール「小さな白いロバ」などの動物の作品、マスネーの「タイスの瞑想曲」やフォーレ「夢の後に」、モンノ「愛の讃歌」そして「日本民謡組曲」など13曲を次々に演奏しました。
 会場は180席が満席となり、妊婦の方も大勢訪れ「胎教に」と聞き入っていました。1時間半の演奏会のあと、北棟1階に出来た周産期医療の新しい施設などの見学会も行われました。
満員の聴衆を魅了したマタニティコンサート
 
 
☆読売新聞連載「命をつなぐ絆」から(2)
「南東北グループの治療実績」
心臓外科手術、心臓カテーテル
バイパスは当院が最多
 狭心症や急性心筋梗塞の代表的な治療法の一つがカテーテルを挿入し、ステントと呼ばれる金属製の器具などを使って血管を広げる「心臓カテーテル治療」です。この治療法に関して、読売新聞では2003年と2004年に厚生労働省が設けている施設基準を満たした病院について取り上げています。県内全部で25病院が満たしており、この中に総合南東北病院と南東北福島病院が入っています。その治療実績は、総合南東北病院では2003年が148件、2004年が133件で担当医師は循環器科の小野正博先生です。この数は県内11番目に当たります。南東北福島病院では2003年が13件、2004年が15件でした。
 一方、心臓カテーテル治療では困難、と判断された場合にとられるのが、体の別の血管を使って新しい血液の供給路を作る「冠動脈バイパス手術」です。最近では人工心肺を使わず、心臓を止めないままで手術するケースも増え、体への負担が軽減されています。この手術にも施設基準が設けられていて、基準を満たしたのは14病院でした。
 この手術では総合南東北病院は2003年に131件、2004年に106件と2年連続で100件を超え、県立医大(2003年に168件、2004年に173件)と双璧をなしています。特に南東北は「バイパス」では県内で最多となっています。また、アンケートによる手術執刀医の調べでは医大の横山斉教授の290件、ついで南東北心臓血管外科の菅野恵先生が140件で続いています。また当院の森島重弘先生も60件で名前が挙げられています。なお、3位はいわき市立磐城共立病院でした。
心臓外科手術の届け出件数
  2003 2004 医師名
県立医大 163 173 横山 斉
佐戸川弘之
佐藤 洋一
小野 隆志
高瀬 信弥
いわき市立総合磐城共立 94 117 広田 潤
南東北 131 106 菅野 恵
森島 重弘
石川 和徳
太田西ノ内 67 82 丹治 雅博
三沢 幸辰
竹田綜合 57 45 華山 直二
福島赤十字 19 33
星総合 33 32 高橋 昌一
高橋 皇基
県立会津総合 48 28
福島第一 30 28 緑川 博文
星野 俊一
小川 智弘
佐藤 晃一
大原医療センター 27 26
会津中央 8 22
白河 22 18 小笠原英継

心臓カテーテル治療の届け出件数
  2003 2004 医師名
南東北 143 133 小野 正博
南東北福島 13 15
(医師名は敬称略で、2005年8月現在勤務し、専門医など学会認定資格を得ている医師。−は回答データなし)
 
☆私の闘病記
「退院指導すばらしい」
 この度、突然の病気で昨年9月25日よりお世話になり、10月9日に退院しました。入院中は職員の方々の対応がとても良く、本当に感謝しております。特に主治医の先生方はご多忙中にかかわらず、必ず夕方に回診して下さいまして元気を与えて頂き、全く感謝に耐えません。改めて御礼申し上げます。
 さらに、退院に際しての指導がよく行われ、薬剤、食生活についても注意を頂き、自宅に帰ってから忠実に実行しております。リハビリについても同様です。特に栄養管理科の皆様に御礼を申し上げたいことがあります。食生活は生活の基本的なもので大切でありながら、なかなか守れません。今回の入院で減塩メニューの作り方や食品の刻み方など、いろいろ勉強になりました。実行できるものから毎日の生活に取り入れております。気配り、有り難うございました。今後のご活躍をお祈りしております。
(郡山市安積町 K・K 81歳)
 
 
☆3月の医学健康講座
「胃がんのはなし」
 総合南東北病院が毎月開いている医学健康講座の3月講座は、第3木曜日の3月16日午後2時から、総合南東北病院の北棟1階NABEホールで開催されます。今回の講師は外科の菅野智之先生で、演題は「胃がんの話」です。生活習慣病の中でもがんによって命をなくされる方が全国で30万人と言われております。今回の胃がんの話を勉強され、予防や早期発見で健康な暮らしを続けられるよう、奮ってご聴講ください。13時30分に郡山駅前から無料送迎バスが出ます。帰りは15時40分病院発です。
医学健康講座について詳しくはこちら>>>
 
 
☆PET・ガンマナイフ 市民公開講座の日程
3月 5日(日) 天栄村山村開発センター
12日(日) 神奈川県川崎市 川崎市民プラザ小ホール
4月 9日(日) 南会津郡下郷町 下郷ふれあいセンター
16日(日) 群馬県伊勢崎市 伊勢崎商工会議所
23日(日) 山形県米沢市(会場未定)
5月 14日(日) 伊達郡国見町 観月台文化センター大ホール
28日(日) 東京都府中市 市立中央文化センターひばりホール
6月 11日(日) いわき市錦町 勿来市民会館
25日(日) 宮城県白石市(会場未定)
 
 
 
 
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