新年のごあいさつ

世界的がんセンター目指す
 
思いやりの心で診療

総合南東北病院 理事長・総長
渡邉 一夫
 平成19年の新春を謹んでお慶び申し上げます。皆様の温かいご支援により一般財団法人脳神経疾患研究所傘下の総合南東北病院と須賀川・大越・滝根・裏磐梯・桧原の5診療所をはじめ南東北福島病院、南東北医療クリニック、眼科クリニック、3つの介護老人福祉施設、在宅介護支援センター、訪問看護ステーション、郡山市日和田の社会福祉法人総合南東北福祉センターと医療法人三成会南東北春日リハビリテーション病院(須賀川)、さらには昨年10月に開設した東京クリニックの各施設は平穏のうちに新年を迎えることが出来ました。心より御礼申し上げます。
 世界情勢は相変わらずイラク、パレスチナの不安定から多くの犠牲者が出ております。我が国の近辺でも北朝鮮によるミサイル発射や核実験など物騒な世の中になりました。国内では戦後生まれの安倍晋三総理大臣が誕生し「美しい日本」をテーマに教育改革、防衛整備、そして憲法改正など改革に突き進んでいます。ですが昨年より続く少子高齢化には歯止めがかかりません。
 私ども医療界では昨年4月から医療費3・16%、介護保険費2・9%の大幅削減がなされ大きな打撃となりました。しかし、総合南東北病院と南東北医療・眼科クリニックは地域医療支援病院の認定などもあり、患者さん、利用
者さんが増えたことで、こうした打撃を跳ね返し安定的な運営を続けることが出来ました。新年は「亥年」で猪のごとくスピーディに突進するのみです。在院日数10日、手術件数6000例の達成を目指し、また外来患者数を増やし紹介率も伸ばし、在宅医療も倍増を目指すなど、昨年3月に指定をうけた県内3つ目の地域医療支援病院としての役割りを十分に果たしていきたい、と考えております。さらにはがんセンターの設立に向けて外科的治療、化学療法、放射線治療の質的向上をはかり、がん登録のコンピュータ管理による早期稼働、特に陽子線治療の開始に向けて、東京クリニックを全国の患者さんの水先案内として確立します。

 21世紀の医療のキーワードは
@救急医療
A高度先進医療
B生活習慣病の克服、特にがん、脳卒中、心臓血管病の診断と治療、そして予防
C療養、在宅医療、リハビリ
D予防医学
E病診、病病連携
F生活密着型環境との提携
G小児医療、周産期医療の導入
Hグループの拡大、充実、連携
I効率的、安定的なプロフェッショナル経営

です。
 私たち南東北グループ職員は上記10項目の医療キーワードを一つ一つクリアしていくために、常に勉強を怠らず広く知識を吸収して人格・技術を磨き、緻密な先見性を持って「南東北」の原点である
@患者さん及び利用者さんは絶対に断らない
A最高の医療・健診・福祉・介護を提供する
B思いやりの心(愛と慈悲)を持って診療、健診、介護に当たる

の3つを実践しながら平成19年の目標に向かって猪突猛進していきます。

 以上、新年の目標をお知らせしました。本年も旧に倍してご支援をお願い申し上げます。
平成19年 元旦
 
 
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