熱中症にご注意を
熱疲労など3種類
熱射病では生命の危険も
 いよいよ真夏。楽しいレジャーの季節です。でも、戸外で動き回ることは事故や病気も多くなることをも意味します。そこで、“いざ”という時に役立つ応急手当の方法を「熱中症」を中心に身に付けて置きましょう。
〔熱中症の応急手当〕
 人は暑いと、体内の熱を外に出すために汗をかきます。この汗が出すぎると@体内の水分や塩分が減少するA水分が少ないために、汗がかけず熱が放出できなくなる、の理由で熱中症になりやすくなります。熱中症の種類は「熱けいれん」「熱疲労」「熱射病」の3つがあります。
 
◆熱けいれん 原因は体内の塩分の不足。症状は腕や腹などの筋肉が突っ張るなどが起きます。熱は平熱です。
◆熱疲労 水分・塩分の不足で、吐き気やめまい、頻脈、血圧低下などが現れます。
◆熱射病 暑さによる体温調節の機能に障害が出て、体温が41℃以上、意識不明、呼吸停止など、命にかかわる大変なことになります。
 
 従って、応急手当も種類によって異なります。熱けいれん・熱疲労は、風通しのよい日陰に移し、服をゆるめ、足を高くします。スポーツドリンクなどで水分・塩分をこまめに補給します。(図1)
 熱射病が疑われたら、取り敢えず風通しのよい日陰に移動させ、服を脱がせ頭を高くして、太い血管が通っている首筋や脇の下、脚の付け根などを冷やし、意識があれば水分を補給します。(図2)そして、早急に病院へ搬送する必要があります。救急車を呼んで手当てを行って下さい。
図1 図2
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