南東北 2007年7月

 
トピック
陽子線センター工事順調
機器の搬入急ピッチ
 (財)脳神経疾患研究所が平成20年10月オープンを目指して建設を急いでいる「南東北がん陽子線治療センター」の建物工事は予定を上回る進捗率で進んでおり、4月からの陽子線機器の搬入が急ピッチで進んでいます。
 施工の安藤建設によると、7月で出来高は94%に達します。一方、すでに出来上がった場所には心臓部となる回転ガントリーも運び込まれて、組み立てを急いでいます。ガントリーは直径が10メートル、総重量が200トンもある大きなもので、幾つかに分けられて一般車両の交通に障害が出ないように夜間などを選んで運び込まれました。
 9月には建物が完成し、次は陽子線がん治療の機器、設備などの点検、テストなどが慎重に進められることになっています。そして丸1年後の20年10月に、民間病院による治療専門のがん陽子線治療が日本で初めて、ここ郡山の地で開始されます。財団はもちろん、福島県の医療の歴史に大きな1ページを画すことになります。
搬入され、組み立てが進む回転ガントリー
=安藤建設提供=
☆当院で言語聴覚士が研修
認知リハビリ学ぶ
 7月8日(日)午前10時から総合南東北病院北棟NABEホールで、福島県言語聴覚士会の研修会が行われ、約60人が参加しました。研修会は県内の言語聴覚士が自由に情報交換をし、ともに研鑽する場面を提供することによって、ことばによるコミュニケーションに問題を持つ方々に良質の専門的サービスを提供し、その生活の質の向上と社会参加を支援していくために行われているものです。
 今回は座長を当院の佐藤睦子先生(神経心理学研究部門)が務め、講師に松田修先生(東京学芸大学教育心理学講座、臨床心理学分野准教授)を迎えて、「アルツハイマー病に対する認知リハビリテーション」というテーマで講義を受けました。アルツハイマー病自体は進行性の疾患なので、さまざまな治療法は疾患の回復を目指すものでなく、少しでも進行を遅らせて患者さんのQOL(生活の質)を高めようとするものです。認知リハビリテーションも症状の進行を遅らせる手段の一つです。
言語聴覚士会の研修会
☆七夕童謡コンサートなど開く
定期的にピアノ演奏会
 総合南東北病院では、これから院内で定期的にピアノ演奏会を催していくことになり、7月7日(土)には午前11時30分から病院医事課受付前の「エスカフェ」で弾き語りによる「七夕童謡コンサート」が開かれました。今後は毎月第3木曜日(原則)午後2時から北棟1階NABEホールで開かれる医学健康講座の前に30分ほどピアノ演奏があります。
 ピアノ演奏は郡山市内在住のピアニスト力丸和泉さんです。7日は「七夕さま」「ふるさと」「夏の思い出」「涙そうそう」などを披露し、入院患者さんやご家族、通所リハビリの利用者さんらが立ち寄って美しいピアノの音色と歌声に聞き入っていました。
七夕童謡コンサートに聞き入る患者さんたち
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