南東北 2007年9月

 
トピック
子供も蘇生術に挑戦
「救急の日」でイベント
 9月8日(土)正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」で、9月9日の「救急の日」にちなんだ記念イベントを行い、買い物客など大勢の市民が訪れました。救急医療や応急手当の重要性を一般市民の方に認識してもらうとともに、緊急時や災害時に役立つ技法や知識を身につけてもらうことを目的として毎年開催しているものです。
 内容は@心肺蘇生法A血圧と体脂肪率の測定B医療・介護相談CPET相談D栄養相談コーナーなどが設けられ、病院から管桂一副院長はじめ看護師など22人が対応しました。訪れた方に風船を配りながら、素早い救急対応術の重要性を伝え、様々な相談にも対応しました。会場には人工呼吸用の人形が置かれ、子ども連れのお母さんらが心肺蘇生術に挑みました。中には子どもも心肺蘇生術に挑戦する姿もみられました。
 続いて、9月10日午後6時から総合南東北病院の北棟1階のNABEホールで災害救急医療に関した講演会が開催されました。東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究所の救急災害医学分野教授の大友康裕先生が「我が国の災害医療の新しい展開−災害派遣医療チーム(DMAT)と政府の広域医療搬送計画について−」の演題で講演しました。
 会場には郡山・県中地区の消防署救急隊員や関係者、病院職員などが大勢出席して、阪神淡路大震災や、7月16日の中越沖大地震での派遣医療チームの働きや課題、今後の態勢などを学びました。
多くの市民が体験した心肺蘇生術の会場
☆南東北グループ 27の研究を発表
日本神経疾患医療・福祉従事者学会
 総合南東北病院の渡邉一夫理事長が協議会理事長を務める日本神経疾患医療・福祉従事者学会の第5回学会が8月31日(金)と9月1日(土)の2日間にわたって福岡市の国際会議場などで開かれ、南東北病院グループから約70人が出席、27の演題でこれまでの研究成果を発表しました。また渡邉理事長もパネリストやランチョンセミナーの講師を務めるなど、精力的に発言、発表を行いました。
 今回の学会は福岡輝栄会病院が中心となって開かれ、全国から約600人が参加しました。9会場で31セッションに分かれて、149の演題で次々に研究発表が行われました。この学会は医師だけでなく看護師、リハビリ、介護、栄養の各部門、さらには民間業者からも多種多様な職種が一同に会して、熱心にディスカッションを繰り広げるのが大きな特徴です。
 研究発表のほか、特別講演や、渡邉理事長もパネリストになった特別パネルディスカッション「医療福祉政策の底流」が開かれ、日本の医療福祉の今後の方向性について有識者が白熱の論議を交わしました。1日には学会による公開市民講座が開かれ、多くの市民が聴講しました。
学会の研究発表の様子
 
☆ストラディバリウスとベヒスタインの組み合わせ
世界の名器でコンサート
 9月4日(火)午後2時より総合南東北病院NABEホールで、ヴァイオリニストの瀬崎明日香さんとピアニストの佐々木祐子さんをお招きしてのコンサートが開催されました。入院・外来患者さんやその家族への癒しと、病院附属の視聴覚ホールを開放して地域社会との交流を図ることを主な目的として開催されたものです。
 演奏者の瀬崎さんと佐々木さんはともにパリ国立高等音楽院で学び、国内外で活躍する著名な音楽家です。演奏で使用された楽器は世界的名器と評されるストラディバリウス(ヴァイオリン)とベヒスタイン(ピアノ)で、「愛の喜び(クライスラー)」「チゴイネルヴァイゼン(サラ・サーテ)」など約10曲を披露しました。
 会場には入院患者さんやその家族、一般市民ら約150人が訪れ、ヴァイオリンとピアノの美しい音色に酔いしれていました。
名器を奏でるお二人の演奏
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