南東北 2008年4月

 
トピック
がん診療連携拠点病院
2月8日付けで指定 がん医療供給体制充実へ 
 21世紀の医療を「がん撲滅の医療」と位置付けて、PETがん健診機器の導入と健診を進め、さらに今年10月からは日本の民間病院では初の「南東北がん陽子線治療センター」をスタートさせる総合南東北病院が、さる2月8日付けで厚生労働省から「がん診療連携拠点病院」に指定されました。これによって、当院はがん診療の地域の中心病院として、がん医療供給体制の充実に務め、がん撲滅医療に力を発揮していくことになりました。  
 当院のいわゆるがん拠点病院℃w定については、平成19年10月に福島県知事から厚生労働省に指定について推薦が行われていました。これに対し、厚生労働省で審査した結果、「指定に足る医療施設」として決定、2月8日付けで桝添要一厚生労働大臣名で福島県を通じて、通知書が届いたものです。
☆平成20年度の入社式を挙行
医師など288人入社
 一般財団法人脳神経疾患研究所に所属する総合南東北病院をはじめとする、5つの法人所属の施設で形づくる「南東北グループ」の平成20年度合同入社式は3月30日(日)午前10時から病院北棟1階のNABEホールで行われ、合わせて288人が晴れの辞令をうけて病院人となりました。  
 会場は新入職員を中心に、増子輝彦参議院議員などの来賓や法人役職員など280人で埋まりました。小野寺慶七財団常務理事の開会あいさつに続いて、増子議員と阿部賢輔東邦銀行郡山支店長が祝辞を述べました。このあと、渡邉一夫理事長から、衛藤義勝先生はじめ医師22人に一人ずつ、また職員は所属ごとに代表者に入社辞令が手渡されました。そして医師と医師以外に分かれて誓いの言葉として「病院人としての心得」を朗読しました。  
 渡邉理事長が「今年は民間病院では初のがん陽子線治療が我が病院ではじまる年です。この年に入社した皆さんは、未来に向けて使命感を持って医療をさらに向上させていって下さい」と訓示し励ましました。寺西寧総合南東北病院長の閉会の言葉で合同入社式を終えました。午後は全員が一斉にオリエンテーションに臨みました。
「医師の心得」を朗読する新入ドクターの皆さん
温熱療法特別講演6 上田 公介 氏 (名古屋前立腺センター 温熱免疫療法研究所長)
温熱療法で長生きしよう
◇今までのがん治療には問題点が多い。腫瘍の一時的な縮小効果は得られるが延命効果が得られない。副作用が多く、治療を完遂出来ない。再発時に治療方法が少ない。  
 これからの理想的ながん治療は、一人一人に応じた適切な方法を選択した上で、副作用が少ない延命効果の得られる治療が望ましい。腫瘍を消すのが無理なら、休眠状態にもっていく方法もある。高齢の前立腺がんの患者さんで10年以上通院している人は少なくない。ハイパーサーミアを上手に使えば、長生きしてもらうことが出来る。  
 放射線で生き残ったがんに、温熱治療はよく効く。血液の多いところは酸素が多くて放射線や抗がん剤が効きやすく、血流が悪く酸素の少ないところには温熱療法が効きやすい。ホルモン療法が効かなくなってきた場合にも温熱療法は有効だ。骨や胸などに転移している人には、ごく少量の抗がん剤の点滴をして温熱療法を行っている。温熱を加えると抗がん剤が細胞の中にはいりやすくがんの患部に届きやすくなる。
 
☆研修医祝賀会
5人がめでたく修了
 総合南東北病院には平成18年度の初期臨床研修医として5人の先生方が2年間、診療にたずさわって研修を続けていましたが、3月末でめでたく2カ年の研修を修了しました。これを祝って3月24日(月)午後6時から病院4階の大講堂に渡邉一夫理事長、寺西寧院長ら医師や病院スタッフが大勢出席して「初期臨床研修医修了祝賀会」が開かれました。渡邉理事長や協力病院の吉田直衛公立岩瀬病院長からお祝いと励ましのあいさつがあったあと、寺西院長の音頭で乾杯し歓談しました。  
 指導医の各先生や佐久間秀夫合同臨床研修委員長から指導と評価の言葉があったあと、5人の修了生からそれぞれ決意と抱負を交えたあいさつがありました。そして渡邉理事長から5人に「鬼手仏心」の色紙など記念品が贈られ、深谷保男院長代行による中締めで祝賀会を終えました。
渡邉理事長から記念の色紙を受ける研修医
 
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