南東北 2008年8月

 
トピック
高校生が一日看護体験
生命の大切さ実感〜入浴や食事介助など学ぶ 
 県看護協会主催の「高校生の一日看護体験」が7月25日(金)に総合南東北病院で行われ、県中地区の高校生30人が参加しました。この看護体験は、これからの社会を担う高校生たちに実際の看護業務を体験してもらうことで、生命や思いやりの大切さを実感してもらうことを目的に毎年行われています。  
 最初にオリエンテーションがあり、最上悦子総看護師長のあいさつのあと、生徒たちは2、3人のグループに分かれて病院内見学、各病棟でベッドメイキング、リネン交換、清拭、洗髪、入浴介助、食事の介助などを手伝い、実際の看護を体験しました。  
 体験内容の大半が実際に患者さんを相手にするものであるため、戸惑ったりする場面もあったようですが、生徒たちは真剣な面持ちで実習に取り組んでいました。患者さんに声をかけながら作業する姿や、患者さんから話しかけられ笑顔で受け答えする様子も見られました。
 患者さんと談笑する高校生たち
 
☆なぜ起こる?どうやって治す?腰痛・手のしびれ
市民公開講座が盛況
 腰痛や手のしびれについて原因や治療法を専門の医師が分かりやすく話す第12回市民公開講座「なぜ起こる?どうやって治す?腰痛・手のしびれ」が7月12日(土)正午から総合南東北病院北棟1階のNABEホールで開催され、100人近い市民が熱心に聞き入っていました。この講座は日本財団の助成事業です。  
 講座は3人の専門医によって行われました。まず初めに「手がしびれる―その原因疾患と治療法」の演題でNPO法人脊髄疾患治療研究機構の理事長で愛知医科大学名誉教授の中川洋先生が分かりやすく解説しました。続いて「知っていますか?腰痛治療の現在」の演題で伊藤康信総合南東北病院副院長が最新の腰痛治療法を話しました。さらに「手足の痛みとしびれ」の演題で総合南東北病院神経科学研究所長で福島医科大学名誉教授の山本悌司先生が、内科的な原因と治療の面からお話しました。会場では熱心にメモを取るなど、真剣に聞き入っている姿が見られました。  
 終わって質疑応答では、自分の症状に合った治療法について尋ねる質問が多く出されましたが、先生方は一人ひとり丁寧に回答していました。
 腰痛やしびれを勉強した市民公開講座
 
☆福祉Cで市民公開講座
知っておきたい薬の話
 総合南東北福祉センターの第13回市民公開講座が7月12日(土)午後に施設内の地域交流センターで開かれ、利用者さんやご家族、地域の市民などが約100人参集して盛会でした。今回は「知っておきたい薬の話」の演題で、総合南東北病院薬剤科の高橋由香薬剤師が話しました。  
 高橋さんは「知っていそうで知らないクスリの話」として飲み薬・目薬・塗り薬のそれぞれのポイントを解説。「飲み忘れた時はどうしますか?」「目薬が残ってしまったら?」などをクイズにしながらの話に、会場が一体となって和気あいあいの講演会となりました。聴講した方々からは「大変分かりやすかった」「とてもタメになった」などの声が聞かれ、「高齢者に飲み薬をキチンと飲ませる方法はありますか」といった身近な質問も出されていました。  
 また恒例となった血圧測定コーナーや栄養相談コーナーも人気で、自分や家族の健康に大きな関心を寄せていました。次回は11月に開催する予定です。

〈お薬についてのポイント〉
☆飲み薬=飲む時間はきちんと守りましょう。飲み忘れを防ぐには、薬のシートに日付を書いたり、服薬カレンダーやピルケースを活用するなど工夫しましょう。コップ一杯の水で飲みましょう。
☆目薬=手をよく洗い、容器の先がまぶたやまつげに触れないようにしましょう。残った目薬は捨てましょう。
☆塗り薬=薬を塗る前に、患部や手を清潔にしましょう。少量をとり、薄く伸ばして塗りましょう。使いすぎには注意しましょう。
薬の服用について学んだ市民公開講座
   
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