健康生活あんないナビ
青魚のパワー
 
血液の循環をよくする 
 アジ、イワシ、サンマ、サバなど背中が青い魚、つまり青魚はどの魚も日本の食卓を支えている大切な魚たちです。しかし、最近では食卓の主役を他の食材に奪われがちです。ですから青魚の名前を聞いて「そういえば、しばらく口にしていないな」と言う方も多いのでは?今回はそんな方に「青魚に秘められたパワー」を感じて頂きましょう。
 
☆パワーの根源は「不飽和脂肪酸」
 北極圏に住むイヌイット(エスキモー)の人たちは、住んでいる地域の特性から以前は野菜をほとんど食べず、脂肪摂取が中心の食生活でした。こうした食生活では血栓症(血管に血液の塊が出来て、血流を阻害する病気)や肥満の人が多くなりそうですが、彼らには非常に少なかった、といいます。その理由について、彼らを調査した研究者たちは「不飽和脂肪酸を豊富に含む青魚やアザラシを常食としているため」と結論づけました。
 
☆頭が良くなるって
 不飽和脂肪酸というより、いまどきはDHA、EPAと言った方が分かりやすいかナ。これらには血液中のコレステロールや中性脂肪を減少させ、血液の循環を良くする効果があり、動脈硬化・心臓病・がんの予防につながります。また不飽和脂肪酸は脳の働きを活性化します。ここから数年前にサカナ、サカナ、魚を食べると頭が良くなる≠ニいう歌が大流行しましたが、脳卒中や認知症の予防効果が期待出来ます。この他にも不飽和脂肪酸は乾燥肌・アトピー性皮膚炎の改善、視力の向上などをもたらすことが知られ、さらに青魚に含まれる数種類のビタミンが、こうした一連の働きをさらに促進するのです。
 
★ どれくらい食べればいいの?
 では1日にどれ位食べるとよいのでしょう。不飽和脂肪酸(EPA)の1日あたりの摂取の目安(効果が期待できる最低の摂取量)は1gとされています。これは青魚100gに含まれる量とほぼ同じです。ですから「目安は1日1食にアジ1身、またはサバ1切れ」です。  
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