蕁麻疹(じんましん)

食物以外でも

 「じんましん(蕁麻疹)」は特定の体質の人に食べ物が原因で起こる、というイメージを多くの人が持っていますが、食物以外にも原因がある、と指摘する新聞記事がありましたので、再録しました。
(毎日新聞健康欄から)
じんましんとは
 かゆみと共に蚊に刺されたような赤いミミズ腫れやブツブツが複数、肌に現れるのが特徴。数時間単位で出たり引っ込んだりして、掻くと範囲が広がってしまいます。このかゆみを起こすのは、皮膚の特定の細胞に蓄えられたヒスタミンの仕業で、細胞が何らかの刺激を受けるとヒスタミンが放出され、神経に作用してかゆみを感じるのです。またヒスタミンは毛細血管にも作用して血液成分が血管の外に漏れ出してミミズ腫れなどになるのです。大抵の人は「じんましんは特定の体質の人が、特定の食べ物を食べると起こる」というイメージを持っていて、大半の方は「私は特定の体質ではないからならない」と思っています。
 しかし野村皮膚科医院(横浜)の野村有子院長は「体調不良、消化不良などのほか、ストレスや疲れが原因になることも多く、誰でも何時おきてもおかしくありません」と話しています。じんましんを起こしやすい食べ物は別表*の通りですが、消化器官が弱っていると油っこいものを食べて急になる場合があり、ストレスや疲れが原因となったケースでは、会社員が部署の異動で新しい上司とうまくいかずに、じんましんを起こした例があります。学校の定期テストを前にした中学生、運動会や遠足が重なった幼稚園児など、子どももストレスや疲れからじんましんが起きます。
じんましんが出たら
 まず(1)食べる度にかゆくなる食べ物がないか(2)夜勤や残業、飲み会などの疲れはないか(3)食後に胃がもたれなかったか(4)精神的なストレスを感じるものはないか、といった点をチェックし心当たりがあれば、こうした原因を取り除くことは必要です。ただ、3日以上も繰り返して出たり、夜に眠れないほど、かゆかったりする場合は病院で診察を受けた方がよいでしょう。

じんましんを起こしやすい食べ物

【魚介類】サバ、アジ、カキ、エビ、カニ

【乳製品・卵類】牛乳、鶏卵

【肉類】豚肉

【穀物】小麦粉、ソバ粉

【豆類】ピーナツ

【野菜】タケノコ、ホウレンソウ

【くだもの】バナナ、クリ、キウイ、リンゴ

【その他】アルコール、香辛料

別表

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