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暑い季節に汗をかき『夏ぶとり』には要注意

体力づくり
 私たちの身体の中では、四季の気候に適応するための微妙な調節が行われています。暑い夏には汗をかいて体温を下げる、といったように…。ところが最近の夏は住宅、ビルの中、乗り物の中など、充分過ぎるほどの冷房設備が整っており、汗をかくといったら室内から室内へ移動する際に戸外に出る時ぐらいしかありません。
 暑い季節には汗をかくことが身体の調節機能を正常に保つヒケツです。たしかに汗をかくのは不快なものですが、仕事が終わったあとなどの都合がよい時間帯に、うっすらと汗をかく程度の軽い運動をしてみましょう。暑さが厳しくなる前に、そうした習慣を付ければ体力増進にも繋がり、真夏でも夏バテ知らずの快適な夏を過ごせること間違いなしですよ。
夏太り
 「夏は冬より痩せやすい」と思っている方も多いでしょう。たしかに夏は食欲が減退しますから体重が落ちる人も見られます。しかし、最近は冷房の普及によって、暑さでは食欲が落ちることはほとんど無くなりました。摂取エネルギーは寒い時期とあまり変わらなくなっているのです。さらに涼しい所に閉じこもって身体を動かすのが億劫になり、冷たいビールや清涼飲料水を飲む機会が多くなります。この結果、消費エネルギーより摂取エネルギーが上回ってしまいます。
 身体の新陳代謝も、寒さを防ごうとエネルギーを消費する冬に比べ、夏は代謝が鈍くなります。こうした結果、「夏やせ」ではなく「夏太り」が増えているのです。21世紀の夏は太ることに注意すべきなのです。夏にスタミナを付けよう≠ニいう意識からカロリーを多く摂りすぎたりしないようにしましょう。夏は特にビタミン、ミネラルの補給が必要なのです。

血管内治療ってなに?(下)

血管の各種病変にも対応

 血管内治療のがん以外の適応では、各種の血管性病変があります。
動脈狭窄症
 動脈が細くなったり、詰まったりしてしまう病気に対しては血管を拡げる治療をし、その補強材料としてステントという器材を血管の中に置いたりします。
動脈瘤
 動脈のコブが出来て、大きくなると破裂して出血死してしまう病気に対しては、「塞栓物質」という、病変を塞ぐ物質をコブの中に入れてコブ自体を塞いでしまったり、カバードステントという器材を用いてコブの入口を塞いでしまいます。
血管腫・血管奇形・動静脈奇形
 血管の異常で身体中どこにでもできます。治療適応にならないことも多いので、正確な診断が要求されます。治療法は動脈塞栓術(TAE)や病変に直接針を刺して病変を固めてしまう硬化療法が行われます。
外傷時の出血
 交通外傷の大量出血時には手術が困難なことが多く、そのときにはカテーテルを用いて緊急動脈塞栓術(TAE)を行います。
 ちなみに、南東北医療クリニックでは4月から毎週火曜日から金曜日午前中に、日本IVR学会認定専門医による血管内治療の外来診療を開始しました。血管内治療の依頼だけでなく、各種治療法に関するセカンドオピニオン外来も行っています。
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