『時間医学』とは

生体リズムと調和図る

 現代社会において生活習慣は不規則になりがちです。このため「身体のリズムと、生活のリズムを調和させて、健康的な生活を送りたい」という声が高まっています。こうした中で、いま『時間医学』に注目が集まっています。
 時間医学とは「時間生物学」という生物の生体リズムを研究する学問の考え方を、医学分野に取り入れたものです。欧米では19世紀初頭から研究が進められてきました。或る特定の病気が発症しやすい時間帯を見つけて、病気予防や治療に生かす試みが行われています。例えば、高血圧症の治療に当たって、血圧の日内変動に合わせて降圧薬を服用する時間を決めること、などは時間医学の応用の1つです。

心地よい生体リズム
 私たちの身体には「体内時計」と呼ばれるものが備わっています。これによって睡眠・目覚めなどの「生体リズム」が生じます。生体リズムの乱れと具体的な病気との関連は、現在のところ完全には明らかではありませんが、規則正しい生活は、健康にとって大きなカギです。
 食事・運動・睡眠、これらの時間を意識して整え、社会生活と調和させていく、という努力の積み重ねから、心地よい生体リズムが生まれるのです。
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