IMRTが導入される 〜救急センターは拡充、稼動〜

 総合南東北病院の南棟1階で改装を進めていた「南東北救急センター」と、これに隣接して増設された「リニアック棟」が完成し、救急センターは既に運用を開始しています。またリニアック棟にはX線照射によるがん治療の最新機器「IMRT(強度変調放射線治療)」が導入されました。こちらは今春からの稼働を目指して調整を急いでいます。

リニアック棟に導入されたIMRT機

 救急センターはこれまでより約3倍広くなり5つの診察室、17のベッド、さらに感染症用の隔離室、引圧室などが設けられ「絶対に救急患者さんを断らない」体制が整いました。
 一方、IMRTはコンピューターの助けを借りて、腫瘍部分のみに放射線を集中照射して治す画期的な新照射技術です。これによって従来の放射線照射の方法では不可能だった理想的な放射線治療が可能になり、腫瘍の制御率の向上や合併症の軽減が期待されています。保険適用というのも朗報です。
 今春からの治療開始で、当院のがん治療システムはさらに進歩して一大がん治療センター≠ニいう体制が整うことになります。

インドネシア看護師が研修開始

右から渡邉理事長、ドゥイさん、
プスパワティさん、寺西院長

 総合南東北病院で受け入れを決めていたインドネシア人看護師2人が1月18日に正式辞令を受けて、病棟で看護業務に入りました。2人はプスパワティさん(27)とドゥイ・アストゥティさん(25)で、ともにインドネシアの看護師資格の保有者です。同国での選抜試験を経て昨年11月に来日、静岡県で4ヵ月の研修を受けたあと、1月18日から当院に出勤、同21日から看護アシスタントとして働きながら、日本の看護師試験に臨みます。
 2人は辞令を受けたあと、「しっかり日本語を身に付けて日本の看護を勉強して、国家試験で看護師の資格をとって、日本で働きたい」と日本語であいさつしました。

平成21年の手術件数

総数6338件に
 総合南東北病院・南東北医療クリニック・同眼科クリニックで平成21年中(1月〜12月)に行われた手術件数は6338件となりました。前年より372件増え6000件の大台を超えました。月別では前年同様、12月が最も多く単月では過去最高の561件を記録しました。
 月別の順位はトップの12月に続いて7月560件、8月559件、10月557件、3月540件、9月535件、11月528件、2月524件、6月514件、4月505件、1月486件、5月469件の順。1ヵ月で最も多かったのは眼科の2月で121件にのぼっています。
 診療科目別では、トップは眼科で1212件(クリニックと本院)、次いで外科985件、整形外科874件、脳神経外科739件、形成外科726件(本院とクリニック)、泌尿器科540件、耳鼻咽喉科482件、心臓血管外科233件、婦人科123件、呼吸器外科109件、放射線科103件、周産期センター53件、消化器内科44件、皮膚科43件、小児心臓外科40件、麻酔科19件、呼吸器内科10件、産科2件、歯科口腔外科1件、となっています。
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