生検と細胞診

生検と細胞診

 「生検」とは疑わしい病変の一部を切り取って、菌や腫瘍の存在を詳しく調べて病気の診断を行うものです。例えば胃カメラを飲んで潰瘍が見つかったら、がんかどうか確認するため組織の一部を採取して、見やすいように染色して顕微鏡で観察します。組織の形を見ることで潰瘍ががんであるかどうか、を診断することが出来るのです。組織を採取する≠ニいうと怖そうなイメージがありますが、採取するのは1〜5r程度ですので苦痛のあるものではありません。
 一方、「細胞診」は、ある組織の細胞をバラバラの状態で観察するものです。がん細胞の場合はいびつな形をしているため、採取した臓器にいびつな細胞があるかどうか、を見ます。例えば子宮頸がんの場合、子宮口や子宮頸管の一部をヘラや綿棒でこすり取って細胞を集めます。肺がんでは痰を取ります。集められた細胞を観察することで、がんの有無を検査することが出来ます。患者さんの苦痛が少ないため、人間ドックや集団検診などで広く行われている検査です。
 ただし、細胞診だけでは決定的な診断は難しく、さらに精密検査が必要になる場合も出てきます。
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