広報誌 南東北

第222号

サケ

 サケは身が赤いので赤身の魚と思われがちですが、白身魚に分類されます。赤い色はアスタキサンチンという成分で、抗酸化作用があって活性酸素を除去し免疫力を高める働きがあります。サケに含まれるタンパク質は良質で消化吸収がいいので、お年寄りや子供さんに適しています。
 また身の部分にはビタミンやミネラルがバランス良く含まれています。特にビタミンDの含有量は100g当たり32μgです。成人の1日必要量が2.5μgですからサケひと切れで十分補うことが出来ます。ビタミンDは骨を作るのに欠かせない栄養素で、カルシウムの吸収を促進して骨粗鬆症を予防、筋肉の維持にも働きます。サケとカルシウムを多く含む乳製品、大豆製品と一緒に調理すると効率よくカルシウムを摂ることが出来ます。さらに粘膜や皮膚の健康に関わるビタミンA、疲労回復やエネルギー代謝に関わるビタミンB群も多く含まれています。
サケの種類と調理法
【白鮭】一般にサケと言われる身の色がピンクのもので、市場に多く出回っているのはこの白鮭です。石狩鍋やチャンチャン焼きに向いています【紅鮭】サケの中で最も赤い身をしています。紅鮭のスモークサーモンの原料として使われます【キングサーモン】和名はマスノスケで、サケの中で最も大きく2m近いものもいます。脂肪分が多いのでステーキやソテーなど洋風料理に向きます【カラフトマス】日本ではマスというと、このカラフトマスを指します。サケ缶のほとんどがこのカラフトマスで、英名はピンクサーモンです。身が柔らかいのでムニエルやフライがお勧めです。
 (参考:J-Medical、食べ物栄養辞典 栄養管理科 宗形綾子)

身の赤い色には抗酸化作用

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