広報誌 南東北

第223号

むずむず脚症候群

 夜、脚の表面だけでなく脚の内部に不快感があって、よく眠れない、脚がむずむずする、虫がはっているように感じる、熱い、痛い…など、人によって表現は様々ですが、脚にこうした不快な症状を感じるようでしたら「むずむず脚症候群」という病気が原因になっている可能性があります。「レストレスレッグ症候群(RLS)」とも呼ばれ10年ほど前から日本でも注目されるようになってきました。発症原因など、まだよく分からないことも多いのですが、脳で分泌される神経伝達物質(ドーパミン)が関係している、という説が有力です。ドーパミンの働きに欠かせない鉄分の不足や体質、遺伝などの原因も指摘されています。
 むずむず脚症候群は夕方から夜間にかけて症状が出やすい、という特徴があるため、脚の不快感だけでなく不眠に繋がることもあって、症状のある人をさらに悩ませています。でも不眠のあまり、市販の睡眠薬に安易に頼ると症状を悪化させることがあるので注意が必要です。担当医と良く相談すること。治療は基本的に薬物療法が行われますが、発症の初期や軽症の場合は生活の工夫で症状が改善されることがあります。まず神経内科か精神科を受診し正しく対処しましょう。
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