広報誌 南東北

第224号

冷え性の解決策

全身の血行を良くする

 ある調査によりますと、女性の7割は“自分は冷え性である”と感じているそうです。人間の体温は血液の循環によって保たれていますが、血行が妨げられている部分があると、そこに「冷え」を感じるようになります。そしてこれは、その部分だけに問題があるケースよりも、全身の血行に対して幾つかの要因(自律神経・貧血・低血圧・季節に対する身体感覚など)が悪影響を与えていて、その結果として、ある部分に症状が出るケースが多いのです。
 ですから、冷える所を集中的に温めるのは一時的には有効ですが、やはり全身の血行を良くすることを図るべきなのです。そのためには生活習慣の改善からストレスの解消策、健康とファッション、といったところまで配慮して、心身に対しての幅広いアプローチを進めることが、より効果的になります。
自律神経
 医学的には冷え性は病気として扱わない(冷え性によって引き起こされる症状を病気として扱う)のが一般的で、どうしても病名を、と言うなら自律神経失調症(あるいは、その手前の状態)の1つ、ということになります。血液循環を調整する自律神経は女性ホルモンの分泌や人間の感情に関係する神経と一緒に、脳の中枢部分でコントロールされているため互いに影響し合っています。血行を良くするためには生活習慣の改善やストレス解消対策が有効なのはこのためです。
貧血・低血圧
 貧血、つまり血液中の赤血球が少ないと身体はエネルギー不足を起こし、血行も悪くなります。極端なダイエットや栄養の偏った食生活が貧血の大きな原因となります。一方、低血圧は血液を送る力が低下している状態です。3度の食事をキチンと摂り、適度な運動を心掛けましょう。
季節に対する身体感覚
 エアコンの普及は季節に対する身体の調整機能に影響を与えるだけでなく、身体を締めつけ肌を露出させるファッションの流行をも生みました。パンプスやミュールを1年を通して履く傾向もその1つです。こうしたファッションは冷え性の方にはお勧めできませんが、個人の嗜好もあります。健康のバランスに留意して上手にお洒落を楽しんでください。
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