広報誌 南東北

第227号

ネギ

ビタミンB1の吸収助ける

 ネギの原産地は中国西部・中央アジアといわれ、日本では日本書紀にもネギについての記述があって古くから食べられていました。薬味だけでなく鍋物や汁物などいろんな料理に使われています。
 ネギの刺激臭は硫化アリルのアリシンという揮発性のある成分によるものです。アリシンにはビタミンB1の体内での吸収を良くする働きがあります。ビタミンB1は糖質を効率よくエネルギーに変える作用があるため、アリシンとビタミンB1を同時に摂ると新陳代謝が活発になり、食欲増進のほか身体を暖めて冷え性を防ぐ血行促進作用があるといわれています。ビタミンB1は豚肉やレバー、ハムに含まれており、アリシンはネギ、ニンニク、ニラなど香りの強い野菜に含まれていますから、豚肉とネギの炒め物はダブル効果が期待される料理です。
ネギの選び方
 ・根深ネギ=緑と白の境目がくっきり分かれており、白い部分が長く堅くしまっているものを選びましょう。乾燥していたり、ふかふかしているものは避けます。・葉ネギ=葉の緑色が先の方まで鮮やかで濃くピンとしているものを選びましょう。
保存方法
 ネギは乾燥に弱く、しなびやすい野菜なので保存はしっかりやりましょう。 ・洗ってあるネギは根元を切って水分が蒸発しないようにポリ袋に入れて冷蔵庫で立てて保存します。・余ってしまったネギはしなびやすいのでラップにくるんで冷蔵庫で保存します。・泥付きネギは新聞紙にくるんで立てて冷暗所に保存します。・葉ネギは傷みやすいので湿らせた新聞紙でくるんで冷暗所で保存します。・小口切りにしたネギは少量ずつラップして冷蔵庫で保存すれば、必要な量を必要なだけ使えます。
 (参考:食べ物栄養辞典、J-Medical 栄養管理科 宗形綾子)
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