広報誌 南東北

第228号

包装シートの誤飲に注意を!

1錠ずつに切り離さないで
 お薬を包装シートのまま服用した場合、喉や食道などを傷つける恐れがあります。実際に高齢者にみられる誤飲事故で問題になっています。薬の包装はPTP包装シートと呼ばれるものが主流です。これは薬を清潔なまま取り扱うことができ、錠剤が包装の外から見えるため、管理のしやすさなどから広く普及しています。PTP包装シートの誤飲事故を防止するために、以下の点にご注意ください。
@PTP包装は1錠ずつにハサミなどで切らないようにしてください。
 1錠ずつに切り離してしまうと、誤飲しやすいサイズとなるだけでなく、その切った角は鋭利なため、誤飲で人体内部を傷つけ、穴をあけてしまう恐れがあります。また、痛みなどの症状が現れるまで誤飲に気付きにくくなります。さらに、PTP包装の素材はX線検査では発見されにくいため、重症化する恐れもあります。
A高齢者での事故が目立つので、家族・介護者など周りにいる人も気を配ってください。
 特に高齢者の場合や1回分の薬の量が多い場合は、PTP包装のままの錠剤に気付かないこともあります。
BPTP包装を飲み込んだかもしれないと思ったら、ただちに診察を受けてください。
 自覚症状がない場合でも、薬の服用後に喉や胸などに違和感があるなど誤飲が疑われる場合には受診をお勧めします。
C1回分ずつの薬を袋にまとめて入れる「一包化」を活用してください。
 1回に複数の薬を服用する場合、「一包化」することで、飲み忘れや誤飲を防止する事ができます。いつものお薬を受け取るときに、調剤薬局の薬剤師さんにご相談ください。
 (薬剤科 佐久間眸)
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