広報誌 南東北

第229号

東日本大震災      

 3月11日に発生した東日本大震災により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆様に対し、深くお悔やみを申し上げます。
 私ども総合南東北病院をはじめとする福島県内の南東北グループ各施設では、最大で震度6強の地震にみまわれましたが、幸いにして患者さん、利用者さんは全員無事で、建物などにも大きな被害はありませんでした。震災直後からしばらくの間、水道などのライフライン停止やガソリンをはじめとする物資不足に悩まされたものの、総合南東北病院の救急外来を中心として、震災でケガを負われた方への治療や、治療を継続できなくなって閉鎖に追い込まれた他医療機関の患者さんの収容を続けました。こうした未曾有の危機に対して、グループの職員が一丸となって立ち向かい、福島市にある南東北福島病院や各老人保健施設では、状態の安定した患者さんを受け入れることで総合南東北病院をバックアップ。さらに、東京都中野区にある東京病院をはじめとする首都圏の関連施設や関係者が物資の確保と輸送の面で支援に回り、さまざまな難局を乗り越えてきました。3月22日(火)にはついに、総合南東北病院、南東北医療クリニック、南東北眼科クリニック、南東北がん陽子線治療センターで通常通りの診療を再開し、各施設とも急ピッチで復興が進んでいます。
 福島県では地震による被害に加え、原発の問題や風評被害に悩まされています。しかし、このような逆境にあっても3月27日には平成23年度の入社式を予定通り開催し、グループ全体で250人を超す仲間を迎え入れました。私どもは科学的な根拠に基づいて、決して動揺することなく、強い使命感を持って、本来果たすべき医療・福祉分野の役割を担って参ります。そのことが一日でも早い福島県、東北地方の復興につながるものと確信しております。
 がんばろう福島!がんばろう東北!がんばろう日本!
南東北グループ理事長
渡邉 一夫

3月22日より通常診療再開 陽子線治療・PET検査も

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