広報誌 南東北

第230号

さやえんどう

ビタミンCはイチゴと同量

 さやえんどうは中央アジアから中近東が原産で、日本では野菜として栽培されはじめたのは江戸時代からと言われています。つまりは「えんどう豆」の若いさやのことで別名「絹さや」とも呼ばれ、緑黄色野菜に分類されます。
 生育の途中で摘み取られるため、ビタミンCを多く含んでいて(100g中60r)、その量はイチゴと同じぐらいです。ビタミンCは抗酸化ビタミンの1つで細胞の酸化を防ぐ作用によって免疫力を高め、風邪の予防に効果的だ、と言われています。また、さやえんどうはグルタミン酸を多く含んでいます。グルタミン酸はうまみ成分としても利用される非必須アミノ酸で、さやえんどうを食べた時にうまみや甘味を感じるのはグルタミン酸によるものです。
料理
ビタミンCが豊富なさやえんどうですが、ビタミンCは水に溶けやすく熱にも弱いため、調理の際はサッとゆでるのがポイントです。おひたしやごま和えなどの和え物はもちろん、たくさん摂りたい場合は炒め物や卵とじなどにして食べるとよいでしょう。また色合を生かして味ご飯に混ぜたり、チラシ寿司の付け合わせにしたりするのもよいでしょう。
選び方と保存
さやに張りがあり、へたの色が鮮やかで緑色をしているものを選びましょう。なるべく早く食べるのがベストですが、保存する場合は乾燥しないようキッチンペーパーなどに包んでビニール袋に入れて、野菜室で保存します。冷凍保存する場合は新鮮なうちに、さっとゆでて水分をシッカリ切って袋にいれて保存するのがよいでしょう。
 (参考:J-medeical 食べ物栄養辞典 栄養管理科 宗形綾子)  
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