広報誌 南東北

第233号

食中毒を防ぐ

「3原則」・「6つのポイント」

入梅時期は食中毒のシーズンでもあります。ジメジメして食物が黴びる…カッとする日差しで腐る…。飲食物を汚染した細菌や有毒物質が体内に入って起こる疾病を食中毒と言います。3大原因として「細菌性食中毒」「自然毒食中毒」「化学的食中毒」がありますが、その中で微生物が混入して起こる「細菌性食中毒」が70%以上を占めます。これを家庭で予防する対策は「3原則・6つのポイント」です。
3原則とは
有名になったO157病原性大腸菌などの最近の感染を防ぐ基本は(1)清潔(2)迅速(3)温度管理の3原則です。清潔は「細菌を寄せ付けない」つまり、きれいだけでなく清潔でなければならない、迅速は「細菌を増やさない」つまり、食品の保存に対する迅速さが肝心、温度管理は「細菌を殺す」つまり、主に加熱処理で細菌を死滅させる、です。
6つのポイントとは
家庭で行う食中毒予防のチェックの方法です。
  1. 「食品の購入」=表示のある食品は消費期限などを確認し、とくに肉・魚・野菜など生鮮食品は新鮮なものを。買う際はなま物は最後に購入、水分が漏れないように個別に包んで、出来るだけ早く持ち帰ること
  2. 「家庭での保存」=冷蔵・冷凍が必要な食品は持ち帰ったらすぐ、冷蔵庫(10度以下)や冷凍庫(マイナス15度以下)に入れます。冷蔵(凍)庫は詰め過ぎないよう7割程度に抑えることが肝心
  3. 「下準備」=調理する前に台所をチェックすること。ごみは捨ててあるか、タオル・ふきんは清潔か、石けんは用意されているか、調理台は片付いているか。さらに肉・魚・卵を取り扱った後は必ず手を洗うこと。冷凍の解凍は温室でなく冷蔵庫か電子レンジで
  4. 「調理」=もう一度、台所を清潔にする。加熱処理する食品はしっかり加熱し、調理を途中で止める場合は室温に放置せず冷蔵庫に入れること。電子レンジの場合は熱が伝わりにくい食品はときどき掻き混ぜることが必要
  5. 「食事」=温かく食べる料理は常に65度以上に、冷やして食べるものは常に10度以下にしておく
  6. 「残った食品」=残ったら手を洗って清潔な器具、容器を使って小分けにして冷蔵・冷凍で保存します。時間が経って怪しいと感じたら思い切って捨てる決断を。
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