広報誌 南東北

第233号

南東北新生病院が誕生

 旧保科病院、7月11日から診療

開院式でテープカットする渡邉理事長ら
郡山市八山田六丁目95番地に7月11日から南東北新生病院が開院し、診療を開始しています。実は、この新しい病院は郡山市細沼12-2にあった医療法人保科病院(156床)が生まれ変わったものです。
保科病院は3月11日の東日本大震災によって大きな被害を受け病院としての機能の大半を失って、その場での再起は不能となりました。しかし、震災被害者があふれる中で、負傷者救済のためにも医療機能の継続は急を要します。そこで関係機関や医療施設の指導で対策を練った結果、一般財団法人脳神経疾患研究所付属総合南東北病院と連携して、同市八山田七丁目115にある総合南東北病院に隣接した土地に仮設病棟を建設して、新しい法人名を医療法人社団新生会(渡邉一夫理事長)に、病院名は南東北新生病院(松本秀一院長)として7月11日(月)午前8時30分から開院、診療を開始しました。診療科目は内科・循環器内科・消化器内科・呼吸器内科で、診療時間は午前8時30分から午後5時までとなっています。仮設病棟はプレハブ造りながら、一部2階建てで156床の入院病棟を備え、しっかりとした内装となっています。
このオープンに先立ち、7月9日(土)午後5時から市内ホテルハマツで開院記念式典を開催し、開院と南東北グループ入りを披露しました。

菅野心臓・循環器センター長に修練指導者の認定証


認定証を受ける菅野恵先生(右)
総合南東北病院の心臓・循環器センター長である菅野恵医師が心臓血管外科専門医認定機構から「修練指導者認定証」が授与され、6月13日(月)の朝礼で改めて渡邉一夫理事長から認定証が手渡されました。菅野先生は「これからも、さらに指導者として修練に励みたい」とあいさつしました。
この認定証は日本胸部外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会の3学会で構成されている「三学会構成心臓血管外科専門医認定機構」が心臓血管外科専門医制度規則に基づいて認定しているもので、かなり取得が難しい資格とされています。心臓血管外科専門医を目指す修練は「認定修練施設」で行なう必要があり、1名以上の修練指導者が常勤していることがその施設の必要条件になっています。このため修練施設の更新申請の際に修練指導者資格が認められなくて失格するケースがあったため、2010年7月から修練指導者資格をあらかじめ認定しておくことで、無用な混乱を回避することになりました。同時に、「修練指導者はハイリスクの心臓血管手術の術者経験を十分に有し、修練医を指導できる能力が担保されるべき」として、今回から資格基準の引き上げも行なわれています。このため、この資格は「心臓血管外科専門医である限り有効」とされています。
菅野先生はこの資格基準を満たして認定されたもので、交付は2011年12月31日となっています。これで総合南東北病院は心臓血管外科専門医の認定修練施設となりました。
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