広報誌 南東北

第235号

ADL能力

ADL

ADLとはActivities of Daily Livingの略(頭文字)です。直訳すれば「日常生活動作」という意味になります。日本リハビリテーション医学会では、このADLという言葉を「ひとりの人間が独立して行なう基本的な、しかも各人ともに共通に毎日繰り返される一連の動作群を言う」と定義しています。
具体的にいうと、食事や着替え、排泄、入浴などの身の回りの動作、歩行、車椅子の操作、階段の昇り降りなどの移動の動作、家事、交通機関の利用その他の動作、などを指します。そして、介護保険の認定の場では、こうした日常生活を営むために必要な動作がどれくらい出来るか、つまり対象となるお年寄りのADL能力を段階的に評価します。これが対象者の介護の必要の有無、また介護の程度を判定する重要な判断材料になるのです。
ちなみに、要介護の人にとって、介助が必要なADLは入浴が最も多く、その外に着替え・歩行・排泄などが挙げられています。

 

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