広報誌 南東北

第235号

冬瓜(とうがん)

名前は“冬”だが秋が旬

冬瓜はインド、東南アジアが原産だと言われています。名前が冬の瓜なので冬の食べ物と思われがちですが、実は晩夏から秋が旬の野菜です。中国名の冬瓜(とうが)から転じたものですが、夏にとれても冬を越えて貯蔵できるので「冬瓜」と呼ばれるようになったとも言われています。
栄養
冬瓜の90%以上は水分です。栄養素ではカリウムとビタミンCが多く含まれています。カリウムには過剰に摂取されたナトリウムを体外に排出する働きがあります。その働きによって高血圧の予防や利尿作用を促進し、むくみなども改善する効果があると言われています。また、ビタミンCは同じウリ科のキュウリ(14r/100g中)と比較すると、冬瓜(ゆで:27r/100g中)は約2倍のビタミンCが含まれています。
調理
あっさりとした味で、くせもないため肉や魚介類などの素材とよく合います。かつおだしをとったあんをかけたり、鶏や豚の挽肉と一緒に煮てもおいしいです。汁物などの加熱料理でも味がなめらかになります。煮物やスープとして食べることが多いですが、暑い時には冷たいスープとして食べても良いでしょう。
選び方と保存
皮の緑色が濃くて光沢と張りがあり、ずっしりと重いものを選びましょう。表面が白っぽく、粉をふいたようになっているのが完熟しているサインです。カットしていない冬瓜なら常温(冷暗所)で2〜3ヶ月は保存できます。カット済みのものはラップで包み冷蔵庫で保存しましょう。
(参考:旬の野菜の栄養辞典 栄養管理科 宗形綾子)

含まれるカリウムがむくみを改善

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