広報誌 南東北

第236号

「手洗い実践」に関心集まる

感染予防週間イベント

患者さんも「手洗いに実践」に挑戦
総合南東北病院では、医師および公益社団法人日本看護協会が認定する感染管理認定看護師を「院内感染対策室」に配置し、日頃より感染の予防と対策にあたっております。その取り組みの一環として、10月3日(月)から10月8日(土)までを病院独自の「感染予防週間」と定めて、各種イベントを行いました。イベント内容としては、マスクや防護服など様々な感染対策用品の展示、感染に関する講演会、映画上映会などです。
3日(月)と4日(火)には、衛生的手洗い手順を紹介した「手洗い実践」が行なわれ、患者さんたちの関心を集めました。まず、普段どおりの手洗いをしていただき、専用の機械で汚れが取れているかをチェックします。その機械で見てみると、よく洗っているようでも、爪や親指などに汚れが残っている方が多く見られました。その後、参加者は衛生的な手洗い手順の説明を受け、再度手洗いにチャレンジし、汚れがきちんと落ちたことを確認していました。
5日(水)には、感染症とその予防手段のひとつであるワクチン接種に関して正しい知識を身につけ、感染予防に対する理解を深めてもらうため、各種ワクチンの研究と開発に詳しい岡本圭司先生(一般一般財団法人 化学及血清療法研究所)を講師に迎え、「感染症とワクチン」の演題で、わかりやすくお話しいただきました。

本院の2人が認定看護師

がん化学療法で初めて
「認定看護師」という言葉を聞いたことがありますか。特定の医療分野において一定期間の看護経験を持ち、難しい試験に合格して公益社団法人日本看護協会から認定された看護師のことを言います。業務に携わる中で習得した高い技術と豊富な知識を用いて患者さんに質の高い看護を提供することができます。
このほど総合南東北病院では初めて、「がん化学療法看護認定看護師」が誕生。さらに二人目となる「皮膚・排泄ケア認定看護師」の合格者がでました。本年10月現在で前者は全国で844人、福島県内ではわずか11人です。後者も全国では1598人、そのうち県内は当院の2人を含めて22人しかおらず、ともに大変貴重な存在と言えます。
当院にはこのほか、「感染管理認定看護師」(全国で1365人うち福島県は15人)も1人在籍しており、「認定看護師」は合計で4人となりました。
認定看護師は専門とする分野の看護を実践するだけでなく、他の看護師の指導や助言をする役割も担います。認定看護師の存在と活動は病院の提供する看護サービスの充実に大きく反映されるため、患者さんの健康回復や療養環境改善などにつながるものと期待されます。

好評の心肺蘇生法実演

救急の日記念行事

心肺蘇生法を学ぶ市民たち
9月9日は「救急の日」ですが、総合南東北病院では、9月10日(土)正午から郡山市日和田町のショッピングモール「フェスタ」で記念イベントを開催し、市民に好評でした。
救急医療やとっさの応急手当の重要性を一般市民に広く認識していただき、緊急時や災害時に実際に役立つ知識や技法を身につけてもらおうと毎年開催しています。会場にはマットの上で心肺蘇生法の実演、相談コーナーでは血圧や体脂肪率の測定、看護や福祉についての相談などが行われ、病院から管桂一副院長(麻酔科)はじめ医師や看護師など大勢のスタッフが指導に当たりました。また、今年から新たに設けた「動脈硬化測定」「肺年齢測定」コーナーも盛況でした。
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