広報誌 南東北

第237号

頑固な便秘を治す

腸を元気に体質づくり

便秘に悩む人は全国で1千万人と言われます。人にはあまり言えないことなので分かりませんが、女性が多いようです。2、3日お通じが無く、満腹感や残便感など不快な症状がある人は便秘といえます。
便秘には2種類あり、生活の変化や病気が原因で起こる一過性の急性便秘と「前から便秘症なの」という慢性便秘があります。一過性や腸の働きの強弱からたまに便秘になる人は心配ありませんが、注意しなければならないのが何らかの病気が原因の便秘です。
今まで便秘したことが無いのに急に便秘したり、以前から便秘がちだったが、最近特にひどくなった-ような場合は要注意。腹痛を伴うような時はなおさら、腸閉塞なども考えられるためすぐに医師の診察を受けるべきです。
排便に最も大切な胃・大腸反射を効果的に起すのは十分に睡眠をとった翌朝、朝食を食べた後が一番よく朝食後に排便の習慣をつけるのが便秘予防のポイントです。
腸の動きが悪いと大腸に便が長く留まり、便の水分がどんどん吸収されカチカチの便となり便秘になってしまいます。便秘の解消には腸の働きを促すことが大切です。
腸を元気にさせる方法には@栄養バランスのとれた規則正しい食事A食物繊維をたっぷり取るB水分を多めに取るC発酵食品を積極的に取る-などがあります。またD1日15分以上歩くE腹式呼吸などで腹筋を鍛えるF十分な睡眠Gおなかを冷やさない-などもいいようです。
何日もお通じが無かったり排便がスムーズに行えず不快な症状がある時は、便秘薬を使って治療しますが、便秘薬は習慣性があります。長く常用していると薬なしで排便が困難になる可能性も高まるので便秘薬に頼るのは考えものです。浣腸薬なども同じで十分注意が必要です。整腸剤を使ったり、ドクダミの葉や花を煎じ飲んだり飲み物を工夫するなどもいいでしょう。まずは便秘にならない体質づくりに努めるべきです。

 

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