広報誌 南東北

第237号

洋梨

食物繊維は日本梨の2倍

洋梨は正式には西洋梨。ヨーロッパ中部から西アジアに原生し、日本には江戸時代に渡来しました。日本の主な生産地は山形、青森、長野、岩手などです。
栄養
洋梨は炭水化物(糖質)が多く水分が少なく、日本梨に比べエネルギーはやや高め(洋梨54kcal/100g当たり、日本梨43kcal/100g当たり)です。食物繊維は(1・9g/100g当たり)、日本梨(0・9g/100g当たり)の約2倍の含有量があり、便秘解消も期待できます。その他、アスパラギン酸やカリウムを含み、アスパラギン酸はアンモニアを体外に排出する働きがあり、疲労回復やスタミナの増強の効果があると言われます。さらに、カリウムは体の中の余分な塩分を体外に排出し、高血圧の予防に役立つと言われています。
料理
洋梨はその香りを生かして、ジャムやタルトなどに使用されます。簡単な洋梨のジャムの作り方を紹介します。材料は洋梨1個と、はちみつ大さじ1です。@小さめのいちょう切りにします。A鍋に@とはちみつを入れて弱火で混ぜながらしんなりとして水分がなくなるまで煮詰めれば出来上がりです。
保存方法
西洋梨は木の上では成熟しない特性があり、未熟の内に収穫して1週間ほど冷蔵した後に20℃前後で貯蔵して成熟させる追熟という方法をとります。家庭で食べる場合は、数日間常温で置いておき、皮が黄色くなり始めたら冷蔵庫に入れます。その後、表面が黄緑になり、実を軽く押してやわらかければ食べ頃です。長期保存する場合はビニール袋に包み、冷蔵庫へ。完熟した洋梨は傷みやすいので早めに食べきるのがよいでしょう。
(参考:果物ナビ 簡単レシピ料理HP 栄養管理科 宗形綾子)

便秘解消にも効め

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