広報誌 南東北

第238号

冬の乾燥肌対策

長湯しない、湯温は40度以下

冬になると手の荒れや乾燥肌が気になる人が多いようです。「冬だから」とそのままにしておくと強いかゆみや湿疹など肌のトラブルを引き起こしかねません。乾燥する冬を健やかな肌で過ごすため適切なスキンケアを知り、早めに乾燥肌策を始めましょう。
冬に乾燥肌が目立つのは、体温と外気に温度差があり、湿度が低いため肌の水分が失われるからです。運動量の低下で皮脂や汗の分泌量が減り、肌を保湿から守る天然の保湿クリーム≠フ皮脂膜が作られにくくなります。古い角質が肌の表面に残り白く粉がふいたように見えることもあります。暖房器具も肌を乾燥させる原因の1つ。エアコン暖房や燃焼をしない電気の暖房器具を使った場合、部屋の湿度が極端に少なくなります。
こうした乾燥肌は、日常のちょっとした心掛けで予防できます。まず肌に十分な水分を与えることが肝心。保湿クリームを夏場より多めにつけるのもいいでしょう。室内に濡れたタオルや洗濯物を干して加湿したり、植木や観葉植物を置き室内がカラカラの状態にしないようにすることが大切です。
入浴にも気配りが欲しいものです。湯の温度は40度以下。熱い湯に長風呂だと皮脂がとれやすくなり、熱い湯は痒みを誘発するのでつい引っ掻いたり、強くこすったりして肌を傷めがちです。
顔や身体を洗うとき石鹸の使い過ぎにも要注意。石鹸の成分が肌に残っているとトラブルを起こす要因になり、肌を強くこすると汚れだけでなく皮膚の角質層まではがれてしまいます。身体を洗う時は手の平で優しく丁寧に。風呂あがりはバスタオルで柔らかく押さえるように拭きましょう。
保湿ケアは入浴後10分以内(肌の水分量は20分過ぎると入浴前の状態に戻り、50分後には入浴前を下回る)に塗ると効果的。手の平で優しく、できるだけ広く塗ること。すり込むように塗るのは皮膚を傷め逆効果です。痒みは肝臓病、糖尿病、慢性の白血病のような病気の自覚症状として現れることもあり、皮膚科を受診して原因をつかんでおきたいものです。

石鹸の使い過ぎは禁物です

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