広報誌 南東北

第239号

疲れ目

パソコン作業は環境改善を

眼精疲労は多くの人が感じる「疲れ目」と呼ばれるもので筋肉疲労タイプとドライアイタイプに分けられます。
眼精疲労タイプは、目の中の水晶体というカメラのレンズに当たる部分が、厚みを増減させてピントを合わせますが、その機能をコントロールする「毛様体筋」が疲労することで起こります。パソコンや携帯電話の画面などを長時間見続けたりすると毛様体筋が凝り固まって目が重く感じたり、視力が低下して眼の奥が痛んだりします。また40歳を過ぎたころから始まる老眼は、水晶体の弾力性が低下して調節能力がダウン、近くの物が見えにくくなり老眼鏡をかけずに無理やり近くにピントを合わせようとすると筋肉疲労を起こします。そのままにしておくと疲れ目の症状が重くなり、頭痛や肩こりを伴うようになります。
ドライタイプはパソコンや携帯電話の画面を凝視すると瞬きの回数が減り、涙が十分に行きわたらず目の表面が乾燥し、角膜が傷つきやすくなります。角膜が傷つくと涙の蒸発量が一層増え、更に目が乾燥します。ドライアイは年代を問わず目を酷使する人に多く、目がショボショボしたり眼が乾いたり、逆に涙が止まらない、目の奥が重い、光がまぶしい、肩がこる、頭痛などの症状も起きて来ます。
パソコン使用が原因の疲れ目やドライアイの症状を改善するには、パソコン作業の環境整備が一番。@連続作業は1時間以内。15分程度の休憩を取るA画面の位置は少し低く、画面の明るさと室内の明るさを合わせるB画面の文字の大きさを適切な大きさにするC意識的に瞬きをするD作業用の眼鏡を使用する。レンズに少し色が入ったのもいいE椅子は深く掛け背もたれも十分なものを使う―などです。休憩時に遠くを見たり、散歩やストレッチをするなど目や身体を休め、リフレッシュすることが大切です。

 

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