広報誌 南東北

第239号

みかん

便秘・血糖値抑制にも効きめ

みかん(温州みかん)は日本生まれの柑橘です。400年ほど前に中国から鹿児島に伝わった柑橘の中から偶然発生したと考えられています。たくさんの品種がありますが、店頭では品種名ではなく「有田みかん」「愛媛みかん」などと地域の名前をブランド名として売られているようです。
栄養
みかんはビタミンCを多く含み(32mg/100g当たり)、中ぐらい(100g)のを3個食べれば1日のビタミンC摂取目安量(100g)を摂ることが出来ます。ビタミンCは新陳代謝を活発にし、免疫力を高めて風邪を予防する効果が期待できます。またみかんの皮に含まれている水溶性食物繊維のペクチンには、便秘を改善したりコレステロールや血糖値の上昇を抑える働きがあると言われています。
さらに苦味成分のリモネン、テルペノイドなどは抗がんに有効といわれています。これらの作用とビタミンC・Eの抗酸化力が組み合わさって脳卒中や心臓病予防にも効果を発揮します。みかんの酸味であるクエン酸は、疲労の原因物質、乳酸の生成を抑制するので疲労回復にも有効です。ペクチンやテルペノイドなどの成分はみかんの袋や皮、白い筋の部分に多く含まれています。
選び方
へたの切り口が小さく、果皮の色が濃く張りのあるもの。また皮の粒々が小さくはっきりしていて重みがあるものが良いです。糖度は果実が小さめで果皮が薄くて柔らかい方が高いといわれます。
(参考:果物ナビ、旬の野菜の栄養辞典 栄養管理科 宗形綾子)

袋や皮も食べてネ

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