広報誌 南東北

第240号

春菊

荒れた肌を整える

原産地は地中海沿岸で、冬の代表的な緑黄色野菜です。
春に菊に似た花を咲かせるので、関西では「菊菜」とも呼ばれています。
栄養
春菊はβカロテン(4500μg/100g当り)を多く含んでいて、小松菜(3100μg/100g当り)やほうれん草(4200μg/100g当り)と比べても多く含まれています。1/2束で1日の所要量を満たすほどです。βカロテンは皮膚の粘膜を丈夫にし、荒れた肌を正常な状態にととのえる働きがあると言われています。また、ビタミンB2、C、Eなどのビタミン類や食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄などのミネラルもバランスよく含んでいます。春菊の独特の香りは、α-ピネンやベンズアルデヒドなどの精油成分によるもので、胃腸の働きを整えてのどの炎症を防ぐ働きがあるとされています。
料理
春菊は香りが強いのでアクも強そうに思われがちですが、意外と少なく、やわらかい葉先は生でも食べられます。サラダに加えてもよいでしょう。ここで、簡単に作れる春菊のレシピを紹介します。
〈春菊のナムル〉2〜3人分
春菊(1束)
●ごま油:小さじ2
●醤油:小さじ1.5
●砂糖:小さじ1
●中華あじ:少々(小さじ1/4くらい)
●すりおろしにんにく:少々
●白ごま:お好み
@春菊は沸騰したお湯でさっとゆでる。冷水で冷ましたあと手で水分を絞り、2p位に切る。
Aボールに●の調味料を入れて混ぜる。春菊を加えて全体をからめ合わせる。
Bお好みで白ごまをふりかければ出来上がり。鶏ささ身を加えたりしてアレンジしてみるのもよいでしょう。
(栄養管理科 宗形綾子)

βカロテン豊富

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