広報誌 南東北

第242号

ニキビ

疲れ、ストレス、睡眠不足が敵

ニキビは皮脂が毛穴に詰まって起る病気で炎症が加わり赤くなったり、膿を持つこともあります。できやすい部位は皮脂の多く出る顔、胸、背中。ニキビのできやすい原因は、疲れやストレス、睡眠不足、化粧などにより毛穴のニキビ桿菌やブドウ球菌(どの人の皮膚にもいる菌です)という菌が増えることです。
ホルモンのバランスにより皮脂の出る量は調節されます。ホルモンは男性と女性ホルモンがありますが、男性ホルモンにより皮脂が出やすくなります。しかし女性ホルモンの中にも男性ホルモンに似た働きをするホルモンがあり、女性の生理約2週間前にこのホルモンが分泌されやすく、ニキビができやすくなります。
ニキビの治療薬
飲み薬には増えすぎたニキビ桿菌やブドウ球菌を抑える薬、毛穴の詰まりを取るビタミンAや皮脂をコントロールするビタミンB2、B6の薬、他に女性ホルモン薬、漢方薬など。塗り薬には細菌を抑える薬、炎症を抑える薬、皮脂を除く薬があります。
予防法
@睡眠を十分にとり生活を規則化するA皮膚に髪の毛が付かないようにするBこまめに洗顔し肌を清潔に保つCバランスの良い食事をする−など。便秘はニキビを悪化させるので食物繊維を摂るとよいでしょう。普段の生活にも気をつけましょう。
代表的な薬の例
外用薬(塗り薬)
▽細菌を抑えるもの=アクアチムクリーム・ローション、ダラシンTゲル1%
▽炎症を抑えるもの=スタデルムクリーム
▽脂を取り除くもの=イオウ・カンフルローション
▽ニキビの形成を抑え少なくするもの=ディフェリンゲル0.1%
(参考:「患者さんによくわかる薬の説明」金原出版 薬剤科 菅原麻貴)
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