広報誌 南東北

第244号

8020運動

8020は「ハチ・マル・ニイ・マル」と呼び、80歳になっても20本以上自分の歯を保ちましょうという運動。平成元年に厚生労働省の前身の厚生省が日本歯科医師会とともに提唱しました。なぜ20本か。われわれ人間の歯は32本ありますが、智歯(親知らず)を除く28本の歯のうち少なくとも20本以上あればほとんどの食物を噛み砕くことができ、美味しく食べられるといわれます。「酢ダコ」のような弾力性のある食物でも20本あれば95%の人がよく食べられるので80歳になっても自分の歯を20本以上保ちましょうというわけです。
国民運動に広めるため各種団体、企業の協力を得て(財)8020推進財団を設立。財団の事業は、この運動の推進はもとより口腔と全身との関係に関する情報の収集・提供・調査研究などが柱です。
歯の寿命は平均寿命に追い付けず40歳代を境に急減、平均的に60歳代で20本にまで減っているのが現状です。原因は虫歯と歯周病。虫歯菌は糖質を栄養に食べかすとともに歯垢となり硬いエナメル質を溶かします。大人の半分が虫歯にかかっているといわれます。これらは歯だけの問題に留まらず胃腸障害や肩こり、頭痛、心臓、肝臓など全身の病気の引き金になることもあります。8020運動は高齢者だけでなく子供から高齢者までの国民運動なのです。
トップページへ戻る